F1カナダGPで優勝したルイス・ハミルトンが、メルセデスが2017年初の1-2を達成したことを受け、タイトル争いのライバル、フェラーリに対する「大きな一撃」になったはずだと述べて喜びを表した。フェラーリは2017年シーズンに入って初めて、2台ともが表彰台を逃した。
ポールシッターのハミルトンは、決勝の70周すべてをリードし、ファステストラップも記録、2位にはバルテリ・ボッタスが続き、前戦モナコでは4位および7位どまりと苦しんだメルセデスが挽回し、圧勝する形になった。
一方で、セバスチャン・ベッテルは、スタート直後にマックス・フェルスタッペンに接触されてフロントウイングにダメージを受け、5周目にピットストップして最後尾に後退。そこから追い上げを図り、4位を獲得した。キミ・ライコネンも1周目にポジションを落とし、終盤はブレーキトラブルに苦しみ、最終的には7位に終わった。モナコで1-2を飾ったフェラーリにとって、カナダは対照的な週末となった。
前回ポイントリーダーのフェラーリとの差が17点に広がったメルセデスだが、8点差でフェラーリを逆転することに成功。ドライバーズ選手権ではベッテルに25点差をつけられていたハミルトンがその差を12点に縮めた。
「信じられないような週末だ。これ以上ないほどハッピーだよ。何よりチームにとってよかった」とハミルトン。
「モナコの後には、チームの全員が困惑し、なんとか立て直そうとした。それがうまくいったと思う」
「(メルセデスでの)この5年、チームがこれほどまでに結束してひとつの目的を遂げるために努力した姿を見たことがない。マシンを理解するために取り組み、ここにやってきて、この結果を出した。フェラーリに対して大きな一撃を加えた」
「メルセデスは本当に素晴らしい仕事をした。自分たちの悪いところを改善するためにあらゆる点を分析した。驚くほどのチームワークだ」
「マシンはあるべき状態に戻った。もちろん今後毎回こうなるとは考えていない。でもここから前に進めるはずだ」