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F1第7戦カナダGP 予選トップ10ドライバーコメント

2017年06月11日 21:12  AUTOSPORT web

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F1カナダGP予選 予選トップのルイス・ハミルトン、2番手セバスチャン・ベッテル、3番手バルテリ・ボッタス
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=1位
 正直に言ってとてもハッピーだよ。モントリオールは何年にもわたって僕に良い結果をもたらしてくれている。

 フェラーリとはものすごい接戦になった。今週末の彼らはとても速い。でも僕は最高のラップを走れたと思う。セクシーなラップだったよね! こんなにもすべてがうまくまとまるなんて信じられない。

 モナコでは本当に苦労したけれど、僕らは自分たちの犯したミスから学ぶことができた。このポールポジションはチームの皆のおかげで獲得できたのだと思う。

 アイルトンのヘルメットをプレゼントされた時には、震えが止まらなかった。多くの人たちがアイルトンのファンだし、僕もそのひとりだ。これを受け取ったこと、そして彼の記録に並んだことを、とても光栄に思っている。

(セナのヘルメットを携えて臨んだトップ3会見において語り)言葉にならないよ。アイルトンの影響で、僕はここにいるんだ。

 僕はアイルトンのものを何も持っていなかった。これ(ヘルメット)は僕にとって一番特別な宝物になる。どのトロフィーよりもずっと特別だ。心から感謝したい。(セナの)ご家族からこれほどの栄誉を授けられたことを誇らしく思う。

 優勝回数でのアイルトンの記録に達した後は、これ(ポールポジション獲得記録で追いつくこと)を目指してきた。子どものころ、アイルトンに並ぶことができたらうれしいなぁと思っていた。本当に信じられないよ。

 学校から帰ってくると、アイルトンのビデオテープを見たものだ。今、自分がここにいて、これほどたくさんのポールを獲得したなんて、不思議な気持ちになる。

 今年は僕のキャリアのなかでも一番厳しいといっていいようなシーズンだ。彼ら(セバスチャン・ベッテルとバルテリ・ボッタス)やキミ(・ライコネン)と激しく戦わなければならず、皆、ぎりぎりの状態だから、完璧でなければならない。

 もちろん、常に完璧でいるのは無理だ。でも今日はすべての力を尽くして、完璧に近づいた。

(いずれシューマッハーのポール記録に追いついたときの気持ちを聞かれ)そこまでいっていないから何とも言えない。まだそこまで考えていない。
 ミハエルの信じられないような記録にも近づいているから、そこまで到達したいと思う。それができたときには光栄に思うだろう。でもとにかく今は、この瞬間に感謝したい。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=2位
 Q3最後の走行にはあまり満足していない。僕らが厳しい戦いに直面していたのは事実だが、もっと近づくことも可能だった。前に出ることもできたはずだけど、今日のルイス(・ハミルトン)はとても良い仕事をしたね。

 僕はターン2でコントロールを失い、そこから追い上げなければならなかった。マシンはとても調子が良く、午前中のセッションには満足していたんだけどね。

 でもフロントロウにつけることができたので、良いスタートを切るチャンスはある。明日に期待している。かなりの接戦になるはずだよ。ここは良いコースで、去年も僕らは好調だった。


 予選最後のランで、少しプッシュしようとして、プッシュしすぎた。100分の5秒でも、とにかくタイムを更新しなければならないと思っていたんだ。

 メルセデスがQ3で速さを見せるだろうことは予想していた。今日はルイスの方がいい仕事をした。彼の方が優秀だった。

 でも僕らには(決勝で勝つ)速さはあると思っている。最初のラップから攻めていく。マシンはとても好調だったし、決勝で力を発揮できるはずだ。     


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 予選=3位
 まず、今日65回目のポールポジションを獲得したルイス(・ハミルトン)に心からおめでとうと言いたい。(アイルトン・)セナの記録に並んだなんて、素晴らしい偉業だ。

 懸命に攻めたものの、今日は難しい一日だった。マシンバランスに苦労していて、FP3ではあまり満足していなかった。マシンに変更を加えたところ、予選ではだいぶ改善されたけれど、10分の数秒や100分の数秒を競うQ3で、マシンはまた安定感を失ってしまった。それで1周をうまくまとめることができなかったんだ。
   
 ロングランは悪くないみたいだから、今回もレースではフェラーリに近づけることを期待している。すべては明日決まるんだ。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=4位

 今日は少し難しかったね。理由は定かではないが、昨日はもう少し快適だった。マシンの感触は問題ないけれど、思いどおりにタイヤを機能させることがなかなかできずに苦労している。このマシンには大きなポテンシャルがある。ただ僕があまりうまく乗れていなくて、1周をうまくまとめ上げることができなかった。

 最後のランはひどい出来だった。ターン1とターン2でミスをして、その代償を払う形になった。
 予選最後のラップでは、速さはあったのにミスをした。タイムを更新しつつあったが、1周全体をうまく走ることができなかった。

 明日はまた違う展開になるはずだ。長いレースになるし、いろいろなことが起こり得るのは間違いない。ここでは物事があっという間に変わってしまう。何が起きるかなんて分からない。
  
 最適な選択ができるよう努力する。スピードはあるはずだから、展開を見守っていこう。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5位
 僕らはこのサーキットが得意ではないし、相性があまりよくないことは知っている。だから5番手は目指せるなかで最高の順位だと思う。それを達成できたのだから、この結果には喜んでいるよ。

 フェラーリとメルセデスは終盤には出力を上げて、ペースを一段階上げてくる。でも現状、僕らにはそれはできない。

 レースを通してずっと予選と同じレベルで走ることはできないから、エンジンパワーの差が多少は小さくなる。だから僕らも戦いに参加できるし、追いつくことも可能だ。

 明日のレースペースは問題ないと思う。5番手をキープすることが最初の目標で、そこから前方で何が起きるかを見守っていく。

 マシンを改善するために常に努力し、F1のなかで一番優れたマシンを作るために頑張っている。つまり、開発は絶えず続けられているということだ。今週末に持ち込んだアップデートは本当によく機能していて、僕らが正しい方向に向かっていることを証明してくれた。その進化を、予選や長いストレートを備えた困難なコースで見せることは難しい。それでも僕らは、間違いなく進歩しているんだ。

■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=6位
 昨日はあまり計画どおりに進まなかったけれど、今朝のFP3では多くの周回を走り、理解を深めることができた。トップ6の最後尾になってしまったが、僕らにもまだチャンスはあると思っている。


 僕にとっては素晴らしい予選だった。今週末やってきたすべての仕事に満足しているし、予選ラップもすごくよかったと思う。

 今日の僕らには競争力があったけれど、7番手が最大限の結果で、それ以上は無理だった。

 明日のレースは厳しいものになるだろうが、昨日のレースシミュレーションでのペースには、かなり満足している。戦ってポイントを獲得できるだけのペースはあると思うから、レースを楽しみにしているよ。 


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=8位
 今日のパフォーマンスを喜ばしく思っている。マシンは自信を持って走れる状態で、クリーンできっちりしたフライングラップを走ることができた。

 8番手はレースをスタートするには良い位置だ。このコースでは戦略は限られているけれど、良い結果を得られると確信している。周囲のマシンとは差が小さいから、激しい戦いになるだろう。それでも昨日はレースペースが良かったし、高い競争力を発揮できるはずだ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=9位
 満足いく一日だった。マシンにはFP1からずっと強さがあり、すべてのセッションで走るごとにマシンを前進、改善させてきた。良い仕事ができたよ。

 ここは僕にとっては新しいサーキットなので、少しずつ学んで、マシンやコースに対する自信をつけてきた。予選は本当に楽しかったよ。シケインを攻め続けて、壁にどんどん近づいていったんだ。ここは伝統的なスタイルのコースで、ドライバーにとっては間違いなく挑戦しがいのある場所だ。

 9番手からのスタートということは、僕らはすでにポイント圏内にいるということだから、レースに向けても良い感触を得ている。優先すべきはクリーンな1周目を走り、トラブルに巻き込まれないようにして、競争力のあるレースペースを最大限に発揮するためにリズムを掴むことだ。  

■ルノー・スポール・フォーミュラ1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=10位
 10番手という結果にはかなり満足している。今日の午後は、これが精一杯だったと思う。昨日はやるべき仕事がかなり多くありそうだったけど、今朝の時点で改善していた。

 さらに懸命に仕事にあたり、明日はポイント獲得を目指して頑張るよ。