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野左根「終盤は心が折れそうだった」/全日本ロード第4戦決勝会見

2017年06月11日 19:32  AUTOSPORT web

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全日本ロード第4戦SUGOトップ3
11日にツインリンクもてぎで行われた全日本ロードレース選手権第4戦、JSB1000クラスの決勝レース。戦いを終えて、決勝トップ3ライダーがレースを振り返った。

■野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM):優勝

「同じチームの中須賀選手が最終ラップで転倒しての1位ということで、棚ぼたで複雑ですが、初優勝は正直にうれしいです」

「レース序盤は中須賀選手から離れていながらも食いつくことができましたが、終盤は心が折れそうになりながら走っていました。序盤に一生懸命、中須賀選手に付いていたため、思った以上に早くタイヤが厳しくなり、ブレーキングが難しかったです」

「やはり中須賀選手は簡単には倒せないなと思いました。でも去年よりも食らいついていけるとも思ったので、その部分が自分の成長だと感じています。次こそは正々堂々と戦って優勝したいです」

「僕は次のレースは世界耐久選手権のスロバキアに出場するので、全日本オートポリスは欠場となります。代役で参戦するマイケル・ファン・デル・マーク選手に頑張ってほしいですし、自分もスロバキアで優勝できるように頑張ります」

■高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda):2位

「トップからは離されていましたが、レースでは何が起こるか分からないので、自分がやれることをやるしかないと思って走っていました」

「最終ラップに黄旗が出ていて、コース上にはマシンが残っているのが見えました。中須賀選手が転倒した! というよりも、ライダーが歩いている姿が見えたから、無事でよかったなと思っていました」

「それがまさか中須賀選手だとは思っていなかったので、びっくりでしかありませんでした。今回は、事前テストもレースウイークも遅く、朝のウオームアップ走行でも詰め切れませんでした。レース中に自分で工夫して走り方を替え、いいところや分かったことを今後に生かしたいです」

「バイクが新型になってからオートポリスは走っていないし、タイヤが17インチになって見えないことだらけ。もてぎは事前テストが一日しか走れなかったのですが、オートポリスは二日間しっかりと走れるので、今回のようにならないよう、きちんと準備したいです」

■津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL):3位

「(表彰台の想定は)ありませんでした。絶対に取れないと思っていたので、ここにいるのが不思議な感じです」

「事前テストでは、気温などのコンディションが自分のバイクにマッチしたときは、何をやっても速く走れる時間がありました」

「ところが、それが外れると何をやっても走れない時間もあり、レースウイークは事前テストの気温とは違ったので、それに合わせきれなかったのが敗因です」

「たらればですが、それが合わせられればもう少し接近できたと思うけど、それでもこの3台(野左根、高橋巧、中須賀)は捕らえることはできなかったと思います。次戦オートポリスは、コースも張り替えられていますし、僕らのバイクも新型なので、一から組み立てていきます」