10日、ツインリンクもてぎで行われた全日本ロードレース選手権第4戦、JSB1000クラスの公式予選を終え、予選トップ3ライダーがセッションを振り返り、決勝への展望を語った。
■中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM):予選ポールポジション
「まず、大事なのは明日。レースを走り切りたい、それだけです。Q1では路面温度がこの週末で一番高く、フィーリングが違いました。プッシュしたけどミスして転倒、昨日も転倒していて流れが非常に悪く、予選を使ってリズムを取り戻そうと必死でした」
「Q3ではタイム計測に入る前に高橋巧選手の前でハイサイドを食らい、もう転倒したなと思いました。でも、何とか生き残ることができた。決勝ペースは路面温度にもよるけど、ここにきて野左根選手が調子を上げているし、高橋選手は2連勝と好調だから接戦になると思います」
「その中で自分は今シーズン、まだレースしていませんから、23周を走り切って力を発揮できればいいなと思います。今大会からスプリントレースですし、いいレースをしたいです」
■野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM):予選2番手
「この3人が残るだろうというのは最初から予想していて、予想どおり作戦がうまくいきました」
「5コーナーで高橋選手を抜きましたが、2周前からここで抜こうとねらっていました。無理矢理だったかもしれないけれど、サバイバル予選で落ちるのは一人。生き残るには、自分にはそのポイントで抜くしかありませんでした」
「この予選方式の中ではうまくいったと思います。Q3最後は全力でプッシュして、S字2個目でスライドしてタイムロスはしましたが、自分なりに精いっぱい走ることができました。今週はうまく走れていて、正直、テストから自分でも驚くくらい好調です」
「決勝は、作戦はないので、とにかく全力で戦います」
■高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda):予選3番手
「どのくらいのペースで走れるか予想できていませんでした。最後まで残る自信があったから、Q3では途中で落ちた人に引っかかるのは嫌だったから、最初は一番前に出ておくのが安全だなと思って行きました」
「中須賀選手が前に行ったので引っ張ってもらおうと思ったのですが、逃げられてしまいました。自分にはまだ詰めなくてはいけないところがいっぱいあり、自分の中ではまだ気持ちよく乗れていませんが、詰めていければ勝負できるところまで近づけるかなと思っています」
「テストでもヤマハの二人が調子よく走っていますが、それもちょっとしたきっかけで替わると思うので、それをねらってしっかりプレッシャーを与え、最後は勝てるように頑張ります」