トヨタ・ヤリスWRC WRC世界ラリー選手権第7戦イタリア・サルディニアは6月9日、SS2~9が行われ、3台体制で挑むTOYOTA GAZOO Racing WRTは、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手に浮上。ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合6番手、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合8番手につけた。
ラリー・イタリア・サルディニアのデイ2は島北東部のオルビアからスタートし、全8SSで争われた。
この日のサルディニア島は晴天に恵まれ気温も上昇。路面もドライで、砂や砂利が多くタイヤに大きな負担がかかるコンディションとなり、多くのドライバーがアクシデントやトラブルに見舞われた。
トヨタ勢もギヤボックスやエンジン回りにマイナートラブルが発生したものの、3台揃って入賞圏内を走行する粘りの走りをみせた。
なかでもハンニネンは、SS3で一時、総合首位に浮上したほか、SS4以降もトップ争いに加わる快走をみせる。しかしSS9のフィニッシュ直前にスピンがあり、ラジエーターパイプを破損。ステージは走りきり、総合8番手でデイ2を終えた。
ハンニネンのタイムロスも重なって、トヨタ勢最上位にはラトバラが浮上。トップと9.8秒差の総合4番手につけた。ラッピは2速ギアを失うトラブルに見舞われながらも3SSでステージ優勝を果たすなど、速さをみせて総合8番手につけている。
「気温の上昇はマシンだけではなく、選手やタイヤにとっても厳しく、予想していたように、とても大変な1日になった」と語るのはチーム代表のトミ・マキネン。
「しかし、今日はとてもポジティブな1日でもあった。ユホ(・ハンニネン)は、最後のSSでスピンするまでは完璧に戦いを進めていたし、エサペッカ(・ラッピ)は3本のSSベストタイムを記録した」
「そしてヤリ-マティ(・ラトバラ)は上位争いに加わっている。スタッフ全員の努力に感謝するとともに、それが報われることを期待しているよ」
トヨタ勢最上位のラトバラは「午前中のSSはやや浮き沈みが大きかったと思うが、午後のパフォーマンスには満足している。明日は白熱した戦いになると思うけど、自信を持って戦い抜くつもりだよ」とコメントしている。
競技3日目となる10日は、島北西部のアルゲーロを中心に6SSで実施。走行距離は143.16km、総走行距離は625.94kmで今大会最長距離を走ることになる。