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インディカー初ポールを獲得したキンボール「会心のアタックができた」

2017年06月10日 10:52  AUTOSPORT web

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インディカー109戦目で初ポールを獲得したチャーリー・キンボール
テキサス・モータースピードウェイで開催されているインディカー・シリーズ。9日に行われた予選で、キャリア109戦目で初のポールポジションを獲得したチップ・ガナッシ・レーシングのチャーリー・キンボールはチームスタッフに感謝を述べた。

 2011年にチップ・ガナッシ・レーシングからインディカーデビューを果たしたキンボール。1型糖尿病を患いながら活躍するファイターだ。

 参戦1年目はトップ10フィニッシュが2回のみと苦戦していたが、徐々に力をつけ2013年のミドオハイオ戦ではインディカー初勝利を挙げている。

 昨シーズンは、5位フィニッシュが最上位も安定してポイントを重ねシリーズ9位で終えたが、今季はフェニックスとデトロイトレース2での8位が最上位と不振にあえいでいる。


 テキサス戦では走り始めから速さを見せプラクティス1回目では2番手。予選ではチームメイトのスコット・ディクソンを上回りトラックレコードを更新して自身初のポールポジションを獲得した。

「ポールを獲得できて本当に興奮しているよ。クルーたち全員がそれに値するよ。チップ・ガナッシ・レーシングのみんなは、とてもハードに仕事をしてきた。いい時も悪い時も、苦しい時も一年中、僕の背中を支えてくれた」

「テキサス・モータースピードウェイでポールポジションを獲得することで彼らに報いることができたことはとても素晴らしいね。83号車は走り出しから本当にいい状態だし、エンジニアのトッドはいくつかの調整をプラクティス中に行い、改善した。予選は会心のアタックを行い、仕事を終えることができた」とキンボール。3年半ぶりの勝利を決勝レースで手に入れることができるだろうか?


 予選2位のディクソンは、予選後に行われたファイナルプラクティスでもエド・カーペンターに次ぐ2番手を獲得。ランキング1位につけるもまだ勝利がなく、“アイスマン”は今季初勝利に向け集中しているようだ。

「僕たちがテストした時とは天候がかなり違っていたし、明日はもっと暖かくなるはずだよ。でも学ぶこともあったし9号車とチームにとってはよいプラクティスになった」

「テキサスでは予選のポジションがどこかは問題ではないんだ。でも、明日追いかけるだけのしっかりしたセットアップを手に入れていると思っている」

「チャーリー(キンボール)と83号車のクルーたちには初ポールおめでとうと言いたいね。チームは素晴らしい努力をしてくれたし、明日が楽しみだよ」


 ランキング3位につけるアンドレッティ・オートスポートの佐藤琢磨は予選8番手を獲得した。

「1周目のターン2出口でクルマが高めにいってしまい、それほど速さを出せなかった。けれど26号車は再び素晴らしい速さを見せてくれて、僕たちは素晴らしい勢いを持つことができました。とてもうれしいですね」と語っている。