マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、カナダGPの金曜プラクティスでパワーユニットのトラブルによりコース脇にマシンをとめ、走行時間を大幅に失うことになり、初日は「完全に無駄になってしまった」と語った。しかし7位という順位に期待を感じ、予選ではQ3進出を狙いたいと考えている。
FP1の終盤に、アロンソのパワーユニットにハイドロリックリークのトラブルが発生したとチームは説明している。問題に対処した後、アロンソがコースに復帰できたのは、FP2終了30分前だった。
最終的に7番手タイムを記録したアロンソだが、一日のプランが台無しになったと述べている。
「ピットレーンに戻ってなんとか問題を解決できればと思ったが、エンジンのハイドロリック系の問題だった」とアロンソ。FP2でメルセデスとフェラーリの4人をはじめ、40周以上を走りこんだドライバーがいるなか、アロンソの周回数は19周にとどまった。
「FP1でロスして(13周しか走れず)、FP2のほとんどを失った。マシンの修理に時間が必要だったからだ」
「金曜日が完全に無駄になった。いいスタートを切ることができなかった」
「でもここは長年レースをしてきて、よく知っているサーキットだ。だから予選でも決勝でも、どう攻めればいいかは分かっているはずだよ」
アロンソはFP2で、他のドライバーたちよりも遅いタイミングで、路面コンディションが改善した時間帯に予選シミュレーションを行い、7番手を獲得した。そのため、実際はもう少し下の位置になるとアロンソは考えているが、それでも走行時間が少ないなかでトップ10に入れたことを喜んでいる。
「僕らのポジションはもう少し下だと分かっている。10位、11位、12位、13位ぐらいだと思う」とアロンソ。
「時にいいラップを走れることがある。バルセロナ(の予選)では7位、今日も7位に入ることができた」
「でも重要なのは、日曜にトップ10に入って、ポイントを獲得することだ」
「土曜の結果にはポイントはつかないからね。ただ、いい予選ができればレースパフォーマンスにも期待できる」
「FP1でトラブルが発生し、FP2のほとんどを失ったから、マシンはまだ完璧に調整できてはいない。そういう不利な状況でありながらトップ10に入れたのだから、それについては満足しているよ」
「僕らはここではトップ10前後の位置に来ると予想している。明日の予選ではQ3に進出したい。それが最優先事項だ。でもそのためにはいい仕事をする必要がある」