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MotoGP:ロレンソ、ドゥカティのマシンは「非合理的な乗り方をしないといけない」

2017年06月09日 16:42  AUTOSPORT web

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ホルヘ・ロレンソ
ホルヘ・ロレンソは、ヤマハで9年間を過ごした後にドゥカティのMotoGPマシンを乗りこなすためには“非合理的な乗り方をしないといけない”と語った。

 3度世界チャンピオンに輝いたロレンソは、ドゥカティ移籍後のキャリアで6戦を終えた時点でランキング7位につけている。そのうち表彰台を獲得したのは第4戦スペインGPでの3位入賞1度のみだ。

 第6戦イタリアGPでは、ロレンソが語るにはスピードより勇敢さのおかげで一時的にレースをリードしたが、最終的にはレースを8位で終えた。

 自分のライディングスタイルを適応し続けているように見えるが、ドビジオーゾのデータから何を学べたかと聞かれたロレンソは次のように語る。

「このマシンの最大限の力を引き出すために、本当にあらゆることを試しているんだ」とロレンソ。

「レースごとに(ライディング)ポジション、ハンドレバー、リヤブレーキやシートも変えてみている」

「どこで失っているのか理解するためにドゥカティライダー全員のすべてのデータを見るようにしている。あらゆることを試しているんだ」

「でも20年間同じように乗ってきて、こんなふうに一瞬では変われないよ。たった2日間で新しい言語を学ぶことはできないものだ。すべて複雑なんだ」

「競争力を上げるためにはちょっと非合理的な乗り方をしないとならない。ヤマハとは正反対なんだ」

「今のところは良くも悪くもない程度のレースはできている。たまに良いレースがあるけど素晴らしいってわけではない」

「マシンに自信が持ててマシンが自分のもののように感じられる時にまた素晴らしいレースをするよ」

 ルーキーだった2008年シーズンを除き、ロレンソはヤマハ在籍期間中ムジェロでのイタリアGPで毎年1位か2位でフィニッシュしていた。過去6シーズンにおけるイタリアGPでは5度の優勝を飾っている。

 ロレンソはブレーキング中とミッドコーナーでの失速時のタイムを取り戻そうとしていることが、彼がドゥカティでどの位置にいるのかをムジェロが要約していると語っている。

「多分ヤマハのほうが僕のライディングにはよりしっくりきていた」

「ヤマハでは2008年の初戦3戦から僕は速かったんだ。(ムジェロでは)僕は8年間表彰台を獲得して終わったんだ」

「今のところ(ドゥカティは)僕にしっくりこないんだ。僕が全力を尽くしても、それにMotoGPに参戦し始めた時より僕がもっと完成されたライダーであってもね」

「でも多分これは現時点でマシンが要求するライディングスタイルの正反対なんだろうね」

「だからジジ(・ダリーニャ、ジェネラルマネージャー)やエンジニアと、マシンがもっとうまく回転できるよう試行錯誤しているところなんだ。それまではどのサーキットで走るかに左右されるだろうし、僕のライディングの変更を可能にする速度を見極めることが重要になってくるだろうね」