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ライコネン、ベッテルがフェラーリF1の“ナンバー1ドライバー”だとする意見に反論

2017年06月09日 16:22  AUTOSPORT web

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両ドライバーとも、順位の入れ替わりは戦略ではなかったと主張する
キミ・ライコネンは、2017年のF1ワールドチャンピオン争いにおいて、チームメイトのセバスチャン・ベッテルがフェラーリの“ナンバー1”ドライバーだとする意見に反論した。

 先月行われたモナコGPではピットストップでベッテルがライコネンを逆転し、そのまま勝利した。だが、この順位変更がベッテルのタイトル獲得に向けたチーム戦略の一環だったという説は、ベッテル自身が否定している。

 タイトル争いのライバルであるメルセデスのルイス・ハミルトンは、フェラーリがベッテルを優遇し、チャンピオン争いで彼をリーディングドライバーに選んだことは明白だと示唆した。

 ベッテルをナンバー1とするフェラーリの方針があったのかと聞かれると、ライコネンは以下のように答えた。

「いや、そうしたものはない。だがシーズンのある時点で、ドライバーのひとりにタイトル獲得のチャンスがあり、もうひとりにはなくなっていたら、そういった戦略を採ることは普通にある」

「僕が今まで所属していたどのF1チームでも、常にそういうものだった。そのことについてはまったく問題だと思っていないし、公正なやり方だ。僕たちは可能性がある限り戦う。そして戦い方を変える必要が出てきたとしても、それはそれで公平だ」

 ハミルトンの発言について、ライコネンは次のように語っている。

「彼が他のチームについてどの程度のことを知っているのか、僕にはわからない。彼ががどんな考えであっても別に問題はない。僕たちには自分たちのすべきことがわかっているし、今回のようなことが起きることだってある。珍しいことじゃないよ」

「そう、いつもどおり(思い切りレースをするだけ)だ。チームのルールはわかっているし、チームが求めるものもわかっている。それだけのことだ」

「僕たちはできる限り懸命にレースをする。いつも互いに相手に勝とうとして戦っていて、そして毎回誰かひとりが先頭に立つんだ。今回がああいった結果になっただけのことで、よくあることだ」

 ベッテルは“ナンバー1”としてフェラーリと契約しているのではないだろうか。この質問に、ベッテル本人はこう答えている。

「いや、違う。シーズンのいまの時点では、まだ多くのレースが残っているのだし、そんなことには意味がない」

「人々が僕たちのことをどう思っているのかを気にかけて、消耗するつもりはないよ。僕たちはベストを尽くしている。さっきも言ったように、チームには明確な方針があるんだ」

 ライコネンはモナコの表彰台で硬い表情を見せていたが、それはチームへの不満からではなく、自分が2位に終わったという事実に苛立っていたからだと話す。

「怒ってはいないよ。一度も怒ったりはしていない。2位だったことを喜べなかった。それだけだ」

ライコネンの来季のプランは「決定済み」

 今シーズン末をもってフェラーリとの契約が終了するライコネンは、2018年のプランを決めたことを示唆したが、その内容については固く口を閉ざしている。

「計画は立てたけれど、その内容は君たちの誰にも話す必要がないものだ。君たちには関係ないし、どちらにしても君たちは書き続けるだろう。つまり(何も)変わらないということだ」

「知るべき人たちは知っている。今後どうなるかは、そのうちわかるよ」

 自身の来季の契約については「来シーズンに関する契約は何もない。毎年、僕の次の契約についてはいろいろな噂話が出るものだ。今回モナコで起きたことと、僕の契約内容には何の関係もない」と述べた。