ルイス・ハミルトンは、「メルセデス独自のマシンアップデート」によって、今週末のF1カナダGPでは、タイトル争いのライバルであるフェラーリに対抗できると希望を持っている。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは今季これまでの全6戦中3戦で優勝を飾っており、ドライバーズ選手権ではハミルトンを25ポイントリードしている。またフェラーリはコンストラクターズ選手権でも首位にあり、メルセデスに17ポイントの差をつけている。
メルセデスは前戦モナコGPではバルテリ・ボッタスが4位、ハミルトンが7位で表彰台には届かなかったが、一方のフェラーリはベッテルがキミ・ライコネンをリードして、ワンツーフィニッシュを飾っている。
ハミルトンはカナダGPでもフェラーリが優勝候補であると考えているものの、チームが今週末に投入する新パーツによって、優勝をかけた戦いができるようになるだろうと望みを持っている。週末のレースを前に、ハミルトンは以下のように述べた。
「現時点ではフェラーリが最速だということを、目の当たりにしてきた。彼らが優勝候補だろう。でも僕らも、過去のレースで起きた問題の修正に必死になって取り組んでいる」
「今週末は彼らに対抗できることを願っている。役に立ちそうな独自のパーツを、マシンに投入するんだ」
フェラーリを倒すために、メルセデスは大規模アップグレードを必要としているかと問われたハミルトンは、「僕の知る限りではないかな」と答えている。
前戦モナコGPで苦戦を強いられたメルセデスはデータの詳細な分析をしているが、チームが解決策を得られたかどうかは、今週末にコースを走ってみるまでわからないとハミルトンは言う。
「僕たちはただこのレースに焦点を置いている。前回のレースの後に、エンジニアたちが取り組むべきデータはあったけれど、この時点では解決策はなかった。いくつかの分析はきちんとできているが、進歩があったかどうかは今週末を走らないとわからないね」