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WRC:トヨタ、SS1は着実な滑り出しも「表彰台に立てれば上出来」とラトバラ

2017年06月09日 13:32  AUTOSPORT web

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ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権第7戦イタリア・サルディニアは6月8日、シェイクダウンとSS1が行われ、3台体制で挑むTOYOTA GAZOO Racing WRTはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合11番手発進。エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が12番手、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が13番手に続いた。

 イタリア領サルディニア島で行われるグラベル(未舗装路)ラリーのラリー・イタリア・サルディニア。

 大会開始前のシェイクダウンはオルメードからモンテ・バランタまでの4.15kmで行われ、ラトバラがトップと1.1秒差の3番手、ラッピが1.3秒差の4番手に続き、好調ぶりを伺わせた。

 オープニングのSS1は、2台のマシンが同時に走行するスーパーSSとして実施。グラベルとターマック(舗装路)、川渡りのウォータースプラッシュが混在する全長2kmのステージで争われた。

 トヨタ勢は、ハンニネンがコース脇のわら山に接触し、わずかながら左リヤスポイラーにダメージを負ったものの、全車が着実な走りでSS1をクリア。トップと3.7秒以内に3台のヤリスWRCがつけた。

 チーフエンジニアのトム・フォウラーは「サルディニア島でのテストは、いつものようにイベントの直前ではなく、少し前に行ったから、今朝のシェイクダウンでは通常よりも多く走行した」と語る。

「前戦でマシンの進化を確認できたから、今回はサスペンションに改良を施して臨む」

「スーパーSSは距離が短いため、リスクを冒さず走りきることを重視した。ラリーの本当のスタートは明日だ。サルディニア島の典型的なSSといえる、ツイスティで低速なステージは、トリッキーな場所も多いので十分に注意して走る必要がある」

 ドライバーズランキング3番手につけるラトバラは「3番手という明日のスタート順は、このラリーで勝つためには少々不利だ。もし表彰台に立つことができれば上出来だろうね」とコメントしている。

「スーパーSSは、自分としては良い走りだったと思ったけど、タイムはそれほど良くなかった。とはいえ、距離の短いSSだから問題はない」

 また、ハンニネンは「ウォータースプラッシュ後のコーナーが濡れていて非常に滑りやすく、マシンがスライドしてサイドをヒットしてしまったが、幸いにも大きなダメージはなかった」とコメント。

 これがヤリスWRCでの実戦2戦目となるラッピは「僕の仕事はマシンのデータを収集することだと理解しているから、集中して戦いに臨む」と語っている。

 競技2日目となる9日は、サルディニア島北東部にあるオルビアを中心に全8SSで実施。どのステージもグラベルが中心の構成だ。8SS合計の走行距離は125.46km、総走行距離は583.92kmとなる。