WRC世界ラリー選手権第7戦イタリアは6月8日、SS1が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位につけた。トヨタ勢最上位は、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)の総合11番手だ。
イタリア領サルディニア島で行われるグラベルラリーのラリー・イタリア・サルディニア。オープニングのSS1は2台のマシンが並走するスーパーSSとして、島北西部のアルゲーロ近郊のイッティリで行われた。
2kmのSS1はグラベル(未舗装路)とターマック(舗装路)が入り交じるミックスサーフェスで、途中に川渡りのウォータースプラッシュなども設けられた。
今季すでに2勝を挙げているヌービルは2分01秒8のタイムで総合首位を奪取。2番手のオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)は走行中、ワイパーが動かなくなるアクシデントからウォータースプラッシュで視界を確保できずタイムロス。それでもヌービルと0.2秒差の総合2番手につけている。
また総合3~6番手まではヒュンダイ勢とMスポーツ勢が順位を分け合う形となっているほか、総合8~10番手にはシトロエン勢、総合11~13番手はトヨタ勢が占める形となった。
なお、シトロエン勢最上位はスポット参戦のアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)だ。
このSS1では数名のドライバーがコース脇のわら山に接触。なかでも総合13番手につけたユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は比較的接触が大きく、わずかだが左リヤスポイラーにダメージを負っている。
このラリー・イタリア・サルディニアのWRC2クラスに参戦している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)と新井大輝(フォード・フィエスタR5)は、勝田が総合23番手/クラス6番手、新井が総合33番手/クラス8番手でSS1を終えている。
9日のデイ2はSS2~9の8SSで実施。ここから本格的なグラベルラリーが幕を開ける。