トップへ

夫の半数が「妻の代わりに家事ができる」と回答 「1日だけだったので」一方で「家事ツライ」の声も

2017年06月08日 17:42  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

ベネッセホールディングスは6月8日、家事に積極的に取り組む男性「うちパパ」に関する調査結果を発表した。

調査は4月17日~23日、生活情報誌『サンキュ!』読者モニターの既婚男性197人を対象にインターネットで行った。

「ありものでの料理を考えられず病気の妻に相談した」

「妻の代わりに家事をすることになっても『家事ができる』」と考えている男性は51%。また妻が体調不良や出産などで家事ができなくなり、急に家の中のことをやらなければならなくなった経験があると回答した人は60%だった。

実際に家事をしたことがある人を対象に家事のつらさを聞くと、「つらかった」と回答したのは45%、「つらくなかった」も45%と二極化している。

「つらかった」と答えた人は理由に、

「夜に洗濯をして干すのが面倒だった。洗濯機が終わるまでに寝てしまう事もあった」
「冷蔵庫にあるものからレシピを考えられなかった。結局、病気の妻に何を作れば良いか相談した」
「娘の髪の毛をしばることができなかった」

と妻が普段していることができない、ということを挙げていた。一方「つらくなかった」人は、

「自分のペースでできるので辛くはなかった」
「一人暮らしの経験があったので特に大変なことはなかった」
「1日くらいなので大変だとは感じなかった。長女も中学生なので、助けてくれた」

と家事自体を苦痛に思っていない人のほか、「今日(短期間)くらいなら大丈夫」と思っている人もいるようだ。

既婚男女の家事分担「夫10%、妻90%」が最多

『サンキュー!』編集部の西城悟さんは、「家事ができる」と答えが半数いた背景について、プレスリリースで

「共働き家庭の増加に伴い、夫が家事をする機会が増えていること、夫に家事をしてもらうためにコミュニケーションを工夫する妻が増えてきていることなどが考えられます」

とコメント。しかし突然降りかかる家事・育児にパニックになり、心を閉ざしてしまう父親もいるという。段階的に家事を受け入れてもらうためのステップが必要で、夫のうちパパ化に必要なこととして「家事の見える化」を挙げている。

「新聞を取りに行く、子供の連絡帳を書く…など細かいこともリスト化し、家族全員でスケジュールを把握できていると、万が一のときにも安心です」

マクロミルの調査によると、夫婦ともにフルタイム勤務で就業している既婚男女の家事分担の割合で最も多かったのは「夫10%、妻90%」(21.5%)。

家事分担については「話し合いをせずとも適切に分担できている」(29.8%)、「ほとんど話し合ったことはない」(29.0%)という家庭が多いようだ。「うちパパ」を普及させるには、まず家庭内での話し合いが必要ではないだろうか。