映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の追加キャストが発表された。
11月に東京・テアトル新宿ほか全国で公開される同作は夏の地方都市が舞台。それぞれの事情を抱えながら祖父の葬儀に集まった3人の子供とその家族が、ある事件をきっかけに本音をさらけ出していく、というあらすじだ。祖父の次男である父・清二と共に葬儀に向かう主人公・吉子役を岸井ゆきのが演じる。監督は、ソフトバンクやマイクロソフト、JRAなどのCM演出を手掛け、同作が長編デビュー作となる森ガキ侑大が務めた。脚本は山崎佐保子が担当する。
今回出演が明らかになったのは、祖父の長男・昭夫役の岩松了、次男・清二役の光石研、長女・薫役の水野美紀、昭夫の元妻・ふみ江役の美保純、昭夫の息子・洋平役の岡山天音ら。あわせて主題歌にYogee New Wavesの“SAYONARAMATA”が起用されることがわかった。
■岸井ゆきののコメント
炎天下の熊本をともに過ごし、闘った、心強すぎる皆さんです。
毎日全員野球で、一緒に、物語を紡いでいきました。
ある1日、田んぼの真ん中で「主題歌はこの人に歌って欲しいんだ」と監督がかけたのがYogee New Wavesの曲でした。そのまま、この映画のエンディングのような時間が流れたのを覚えています。
まさか書き下ろしていただけるなんて。夢みたいだ!
■森ガキ侑大監督のコメント
この脚本を読んだときに、生と死についてすごく考えさせられ、同時に家族のあり方ももっと深く考えるようになりました。僕がこの映画と向き合い完成させる事で一人でも多くの方が生きる意味、そして家族のあり方に向き合ってもらえる一要素になればうれしく思います。
描きたかったキャラクターにぴったりの配役で、演出している間もずっと笑いをこらえるのに大変でした。
こんな群像劇みたことないぞって自信をもって言えるのも、岸井さんを中心に個性あふれる素晴らしすぎる役者の方々が臨機応変に一つのゴールにむかって、笑いながらかけづり回ってくれたおかげです。
あの夏の熊本での撮影は一生忘れません。
僕も初長編作品、岸井さんも初主演というので主題歌も絶対に初のアーティストって漠然と決めていて、一緒に大きくて新しい波を作っていけるアーティストを探していたときにヨギーと出会いました。映画完成まで本当にいろんな事があったんで、曲があがった瞬間にようやくここまできたんだなって、涙がこみ上げてきました。多くの方にヨギーとこの映画の化学反応を皆さんにみてもらいたいです。
■角舘健悟(Yogee New Waves)のコメント
かんかん照りの日射降り注ぐ、無情なまでの晴天。
温度の隙間を縫うようにするりと風の糸がほどけては、心もまたほどけてゆく。祖父に会いにいこう!