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メルセデスのF1撤退報道を、ウォルフが「事実無根」と完全否定

2017年06月08日 12:12  AUTOSPORT web

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2017年F1モナコGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
元F1チーム代表のエディー・ジョーダンが、メルセデスは2018年シーズンいっぱいでF1のワークスチーム活動を終了するとの発言を行ったが、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフがこれを完全に否定した。

 現在はテレビ解説者として活躍しているジョーダンは、今週、ドイツのメデイアに対し、メルセデスは2018年シーズンを戦った後、チームを売却し、エンジンマニュファクチャラーとしての活動に絞ることになるかもしれないと予想した。

 ジョーダンは、メルセデスはF1ターボハイブリッド時代の最初の3年を圧倒的強さで制し、やりたいことはやりつくしたとして、自分がメルセデスの運営に携わっていたら、そう決断を下すと主張している。その見解をモナコでダイムラー会長のディーター・ツェッチェに話したところ、「その考えに間違いはないと受け取れるような素ぶりを見せた」ということだ。

 しかし木曜日にメルセデスのトト・ウォルフが、この発言を強く否定した。
 ウォルフはジョーダンの主張を「事実無根」だとし、チームは2020年シーズンの終わりまでF1に参加する契約を交わしていると主張した。

「モナコは人々がお祭り騒ぎをしたがる場所だが、誰かは少々羽目を外し過ぎたようだ」とウォルフは声明の中で述べた。

「その報道はまったくの事実無根であり、一個人によるはた迷惑な憶測に過ぎない」

「メルセデスはF1に2020年まで参戦するという確固たる契約を結んでおり、現在はF1の新オーナーたちと次の契約期間について話し合いをしているところだ」

 F1におけるメルセデスの将来については1年以上前からいくつかの憶測が飛び交っている。

 1954年と1955年に続けてドライバーズタイトルを獲得した後、メルセデスはワークスチームとしてはF1に参加していなかったが、2010年にチャンピオンチームのブラウンGPを買収してF1に復帰した。

 チームが再び優勝を飾るまでに3シーズンかかったが、2012年の中国GPでニコ・ロズベルグが優勝、その後マクラーレンにいたルイス・ハミルトンと2013年シーズンに向けた契約をした。

 その年、ハミルトンが1勝、ロズベルグが2勝し、メルセデスは合計3度の優勝を飾った。その後の2014年に新たなエンジンレギュレーションが施行され、メルセデスはドライバーズおよびコンストラクターズ選手権の両方でチャンピオンとなるなど圧倒的な勝利を収めた。

 2017年は復活したフェラーリでセバスチャン・ベッテルがドライバーズ選手権をリードしており、メルセデスの優位性は脅威にさらされている。