2017年6月7日
プレスリリース
北米向け新型クルーザーモデル『Star Venture』を発売 米国二輪車総需要の約半数を占めるクルーザーカテゴリーへの新製品
ヤマハ発動機株式会社は、空冷Vツイン1,854cm^3エンジン搭載のクルーザーカテゴリーのフラッグシップモデル『Star Venture』を2017年8月から北米で発売します。
『Star Venture』は“信頼性と走りの楽しさを備え、より快適に長距離ツーリングを楽しめるモデル”を望む近年の市場の声を反映して開発しました。
最新の電子制御技術に加え、大型スクリーンやツアートランクを備えるフルドレス仕様で、スタンダードに加え、より長距離を楽しめる機能を備えたトランスコンチネンタルの2種のパッケージを設定しました。
主な特徴は、1)旅の楽しさを広げる情報システム“インフォテイメント”、2)クルーザーのフラッグシップとしての上質な仕立てと、ダイナミックなパワーを融合させたボディデザイン、3)鼓動感を楽しめるYCC-T(電子制御スロットル)搭載の新エンジン、4)駐車時に便利な電動前後駆動装置“SURE-PARK”(市販車世界初※1)などです。
なお、“インフォテイメント”のオーディオシステムは、走行中の音響効果を重点に、ヤマハ株式会社との共同作業にて作り込みを行いました。
2010年を底に回復傾向にある米国の二輪車市場では、クルーザーカテゴリーが総需要の約半数を占めており、なかでもフルドレス仕様のクルーザーは“夫婦での生活を楽しむライフステージの相棒”として人気があり、お客様のステップアップの対象モデルとして、今後も安定需要が見込まれます。
米国参考小売価格 ※2
名称/発売日/小売価格
Star Venture/2017年8月/2万4999ドル(約275万円)
Star Venture TC/2017年8月/2万6999ドル(約298万円)
※1 当社調べ
※2 米国参考小売価格:当社が算出した参考価格であり、実際の小売価格とは異なります。
<主な特徴>
1)旅の楽しさを広げる情報システム“インフォテイメント”
快適な“旅”をサポートする当社製品初の“インフォテイメント”システムを搭載。
7インチディスプレイのタッチパネルとスイッチによって、オーディオやナビゲーションシステム、車両情報確認やヒーター・電動スクリーン、コミュニケーション(電話・無線・パッセンジャーとの会話・SMS受信)などの操作・利用が可能です。
“旅”を楽しく、またライダーの運転操作の負荷低減を配慮したシステムです。なお、パッケージにより仕様・機能が異なります。
2)上質な仕立てとダイナミックなパワーを融合させたデザイン
“ヤマハクルーザーの最高峰としての上質な仕立てと、ダイナミックなパワーの融合”をコンセプトとし、[1]大陸横断するパワー・走る喜びの具現化、[2]長距離を走る便利・快適機能の実現、[3]カップルの時間を演出するエンターテイメント性をキーワードに車体全体、インフォテイメントのデザインを行いました。
大排気量クルーザーを象徴するVツインエンジンを中心に、そこに導かれる空気や、空気を押しのけていく推進力をフロントフェイス~サドルバック上端~リア後端に繋がるラインで表現しました。
また、金属素材を生かしたパーツ形状や表面処理をエンジン・ボディに採用、フィンなどには手作業の風味を与える仕上げに加え、快適な旅を演出するスピーカーレイアウトおよびシートやグリップのデザインにもこだわりました。
3)吸排気系も一新、YCC-T(電子制御スロットル)採用新エンジン
エンジンは1854cm^3の空冷OHV・Vツイン・4バルブです。吸排気系、カムプロフィール、ポート形状などを新設計し優れたトルク特性、吸排気サウンドを実現。また、当社クルーザー初のYCC-Tを採用し、滑らかなレスポンスと心地よいパワーフィーリングを楽しめます。
吸気通路はミドルカウル内側に収めるレイアウトとし、ミドルカウル内の共鳴が心地よいサウンドを作りだします。排気系は左右2本出しマフラーで、爆発音の輪郭がメリハリよく聞こえ、低速域と高速域では排気音にそれぞれ個性を持たせました。回転上昇に伴う“サウンドの変化”を楽しめます。
4)駐車時に便利な “SURE-PARK”
駐車時の微調整に便利な“SURE-PARK”を採用しました。約1km/hの速度でモーター駆動により車両を前後に微動できるシステムです。
駐輪時の前進、また後進が容易に行えるので、大型モデル特有の取り回しの煩わしさから解消されます。