2017年も単身イタリアでカンピオナート・イタリアーノ・グランツーリスモ(イタリアGT)に挑戦している若き日本人ドライバー、笠井崇志。今季は開幕ラウンドのイモラで表彰台を獲得したが、6月3~4日にミサノで開催された第2ラウンドは、かみ合わない週末となってしまった。
アントネッリ・モータースポーツのランボルギーニ・ウラカンでイタリアGTのスーパーGTカップクラスに参戦している笠井。迎えたミサノでの第2ラウンドも、ライバルであるヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)との戦いが予想された。
3日のレース1の予選では、笠井がアタックを担当するも結果は1分36秒601で5番手。オーバーステアを感じ、チームはレース2の予選に向けてセットアップを変更し、コンビを組むカロル・バッズがアタック。セット変更が奏功し1分35秒730で2番手につけてみせた。
続くレース1では、笠井がスタートを担当。前を走るVSR勢を追うべく果敢に仕掛けていくが、インペリアーレ・レーシングの146号車ウラカンと接触。これで左リヤタイヤを破損してしまい、大きくタイムロス。最終的には15位でレースを終えることとなってしまった。
4日のレース2では、バッズがスタートを担った。好スタートを決めトップに浮上したバッズは、同じアントネッリ・モータースポーツの104号車とのギャップを開くが、16周目に3番手を走っていたマシンがクラッシュ。セーフティカーが導入され、リードを失ってしまう。
笠井に交代した後もトップを守っていたものの、終盤104号車とふたたびバトルに。これで首位を奪われてしまった笠井だが、2位でチェッカー。今季最上位を獲得したかに見えた。しかしレース後、セーフティカー明けのタイミングでアントネッリ・モータースポーツの2台がコントロールラインの手前でSCを抜いてしまったとして、25秒のペナルティが課されてしまう。
この結果、笠井/バッズ組は6位という結果に。チーム全体としてかみ合わない週末となってしまった。