トロロッソのチーム代表、フランツ・トストは、2018年シーズンもカルロス・サインツJr.とダニール・クビアトが残留するなら、それは非常に喜ばしいと語った。
サインツJr.はレッドブルのジュニアチームであるトロロッソの在籍期間が3年目に入っている。一方のクビアトは昨シーズン途中にレッドブルのシートをマックス・フェルスタッペンに明け渡し、トロロッソに舞い戻った。
レッドブル・レーシングへの昇格を希望しているサインツJr.は、2016年、強力なシーズンを送り、今季序盤も見事なパフォーマンスを発揮、自分が同チームにふさわしいことを証明するために最大限の仕事をしていると主張している。
しかしダニエル・リカルドとフェルスタッペンの2人は、2018年シーズンもレッドブルから参戦する契約を交わしており、サインツJr.の昇格のチャンスは現在のところ限られているようだ。
トストは、ドライバーに関する決定はレッドブルによって最終的に下されることを認めているが、もし現在のラインアップを来年も維持することになれば非常に喜ばしいと語った。その場合、若手ドライバー育成の場と目されているトロロッソが新人ドライバーを起用しないことになる。
「これはレッドブルが決定することだ。我々は待たなければならない。しかし、もし彼ら(サインツJr.とクビアト)が我々のもとに残ってくれるのであれば、それは素晴らしいことだ」とトスト。
「我々をはるかにしのぐチームなど、他にそれほど多くは存在しない」
「彼らは若く、我々がまだ育成しているところだ。22歳と23歳。熟練ドライバーの一員であるといえる年齢ではない」
「レッドブルの決定を待つことになるが、もし彼らが留まるなら、チームのみんなが喜ぶだろう」
トストは、若いドライバーをレッドブルに昇格させることがトロロッソというチームが存在する主たる理由であるため、それが実現するのを見るのがうれしいと述べた。
「レッドブルの若手ドライバーに居場所を提供するのが、トロロッソの目的のひとつだ」と彼は続けた。
「それこそが我々が目指していることだ。したがって、もし彼らがレッドブルのシートを獲得したら、我々は非常に嬉しく思う。なぜなら、それはチームがよい仕事をしたことで、そのドライバーの準備が整い、レースに勝つ用意ができたということを意味するからだ。我々が見届けたいのはそれなんだ」
レッドブルには、F1への昇格を切望し、現在日本でスーパーフォーミュラに参戦中のGP2チャンピオン、ピエール・ガスリーも控えているが、トストはトロロッソのラインアップに関する決定は夏が終わるまで下されることはないと断言した。
「繰り返しになるが、(ドライバーラインアップは)レッドブルが決定する。決まるのは9月か10月か、そのあたりになるだろう」と彼は言った。