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欅坂46 平手友梨奈と渡邉理佐、“エースの座”巡るバトル勃発? 『残酷な観客達』の対立関係を考察

2017年06月07日 13:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 欅坂46主演ドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ)が、いよいよ本格的に動き出した。


参考:欅坂46 平手友梨奈&長濱ねる、『残酷な観客達』での絡みにファン悶絶 ふたりの親密な関係に迫る


 前回までは主役である平手友梨奈と長濱ねる以外のキャラクターが、まだ見えていなかった。しかし、音楽室でのパフォーマンスで審判が下される第3話では、ピアノにトラウマがある出席番号11番の杉崎凛(菅井友香)や、サックスに嫌な思い出を持つ7番の小柳郁美(小林由依)などが活躍。それぞれのキャラや背景が徐々に見えてきた。そして第4話では、17番の葉山ゆずき(平手友梨奈)と21番の和久綾乃(渡邉理佐)が対立。渡邉を中心に物語が展開するようだ。


 渡邉の役どころは、周りに取り巻きがいるような、クラス内ヒエラルキーの高い位置にいる生徒。自分では行動しないが周りに気を遣使わせるような態度をとり、同調を煽る渡邉が許せない葉山とぶつかり合う。これはグループ内での渡邉のキャラをうまく利用した、実に面白い展開である。


 “ベリサ”の愛称で親しまれる渡邉理佐は、2017年3月にファッション誌『non-no』の専属モデルになり、欅坂46メンバーとして初の雑誌専属モデルを務めている。平手と同じクールビューティー系だが、当初からアイドルらしくないどこか落ち着いた雰囲気を纏っており、“欅坂46の美神”と呼ばれ女子からの人気も高い。


 『徳山大五郎を誰が殺したか?』(テレビ東京)は、まだ専属モデルになる前で、おしゃれグループのリーダー役どまりであった。しかし、現在はモデルとしてアイドル活動以外でもファンを増やし、欅坂46を牽引している平手や長濱とは違うフィールドでグループに貢献している。絶対的エースである平手との対立は、渡邉がいつセンターを奪ってもおかしくない存在になったことを象徴しているようだ。


 また、一見クールで、バラエティ番組でもドSな女王様キャラが定着している渡邉。それはシャイの裏返しであり、実は面倒見の良いツンデレキャラだったりする。中でも、原田葵との姉妹のような関係はファンの間でも有名だ。2015年、欅坂46がお披露目されたばかりの『HUSTLE PRESS』のインタビューで渡邉は、原田について「葵はほんとに“かまってちゃん”なんです。いつも『かまって、かまってー』って寄ってくるんです。2回に1回は『めんどくさいな』って感じるんですけど(笑)、かわいいなって思います」とコメント。それに対して原田は「私のことを『うっとうしい』って言うくせに、理佐ちゃんも『ねぇ聞いて! 葵、聞いて!』って言ってくるんですよ」と語っており、デビュー前から仲が良いことが窺える。


 『欅って、書けない?』(テレビ東京)でも、原田は渡邉との印象的なエピソードを語っている。渡邊から「ねぇ聞いて」と話しかけてきたにもかかわらず、原田が話し出すと「うるさい!」と言われ、“うるさい”と言われたことに対して絶対に「はい」と言わされる。すると渡邉から「よく出来ました~」と小馬鹿にされることを原田は嘆いていた。この後輩を手なずけている感じが姉妹のようで、実にいいコンビなのである。ただ最近は、あまり表立ったツーショットを見る機会が減ったため、ドラマでの絡みはファンにとっても嬉しいだろう。


第4話の予告では、原田も重要なキーパーソンとして描かれている。クラスで孤立していた転校生・16番の浜野楓(原田葵)が、和久綾乃(渡邉理佐)に「私の言うことを聞いてくれたら仲間に入れてあげてもいいよ」と言われて以来、ふたりは主従のような関係に。これも本人たちの普段のキャラやエピソードを知っていると、より一層感慨深く観ることができる。


 『徳山大五郎』同様、各メンバーのパーソナルな部分や境遇とドラマを重ね合わせることで、より物語を楽しめるようになってきた『残酷な観客達』。渡邉&原田の主従コンビが平手&長濱に対抗していくのか? もしくは渡邉と原田の間に亀裂が入り原田が独り立ちするのか? 平手も長濱に対して徐々に不信感を抱くようになっており、今後のふたりの関係も気になるところ。果たして渡邉理佐は、欅坂46のリーダーシップがとれる存在になっていくのか。ドラマはもちろん、グループ内での動向にも注目したい。(本 手)