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米競泳ライアン・ロクテ、リオ五輪の強盗偽証で「あの後、死のうと思った」

2017年06月07日 12:44  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ライアン・ロクテ「あのスキャンダルが代名詞になるのは避けたい」
昨年、リオ五輪に出場した米男子競泳選手ライアン・ロクテ(32)は現地で強盗被害にあったと発言。「仲間とタクシーに乗っていた際、警察バッジをつけた奴らが銃を出し“地面に伏せろ”と命じてきた」「額に銃を突き付けられた」などと主張し、大騒動を巻き起こした。だが地元警察が捜査した結果、ロクテらはガソリンスタンドのトイレを使用し物を破損した末に「修理費用を払って」と従業員に求められていたことが判明し、嘘がバレた彼は10か月の出場資格停止などの厳しい処分を受けた。あれから約1年経つが、今の心境は?

このほど『ESPN』のインタビューを受けたライアン・ロクテが、スキャンダル後をこのように振り返った。

「泣いて、こう思ったことも2回はあるね。『このままベッドに行き二度と目が覚めなくても構わない』ってね。人生を終えてしまうところだった。」

スキャンダルでしばしの出場停止処分を受けたロクテに対し、複数のスポンサーが“縁切り”を表明。それにより数億円の資金を絶たれた彼は、世界中の人々より「大嘘つき」と罵られ悲惨な目に遭った。しかし周囲の人々に救われたロクテは、昨年秋にこうも語っている。

「人々に、“あのスキャンダルを起こした奴だ”って覚えられるのが嫌なんだ。そんな世間の目を変えてみせる。僕にはそうする意欲も目的もあるんだから。」

ちなみにロクテはモデルと交際中で、昨年12月には彼女の妊娠を発表していた。今年中には父になることもあり、「ロクテ=嘘つき」という汚名を返上すべく水泳に力を入れるはずだ。失ったものはあまりにも大きいが、人生はまだこれから。昨年秋には「2020年の東京五輪にもぜひ参加したい」と意志を表明している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)