モンスターエナジーNASCARカップは6月4日、第13戦ドーバーが行われ、ジミー・ジョンソン(シボレーSS)が優勝を飾った。
2日(金)に行われた予選では、トヨタ勢が好調ぶりを発揮。カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が今季初のポールポジションを獲得すると2~4番手にもトヨタ勢が続き、トップ4を独占する。
400周で争われる決勝レース、120周目までのステージ1序盤はポールシッターのカイル・ブッシュがトップを維持するが、1度目のイエローコーションでピットインした際、左リヤタイヤのナットが締まる前にピットアウトしてしまい、タイヤが脱輪。38番手までポジションを落としてしまう。
このコーションでは2番手スタートのマーティン・トゥルーエクスJr.が首位に浮上。そのまま逃げ切りステージ1を制した。
240周目までのステージ2でも、トヨタ勢はトップ10に6台が入るなど速さをみせる。
なかでもステージ1ウイナーのトゥルーエクスJr.と38番手から猛追してきたカイル・ブッシュがトップを走るジョンソンを猛追すると、210周目にトゥルーエクスJr.が首位を奪還。そのまま僅差でステージ2もトップチェッカーを受けた。
迎えた最終ステージ3は、終盤50周に渡ってイエローコーションが出ず、カイル・ラーソン(シボレーSS)をラップリーダーに進行する。
しかし、レース残り4周のタイミングでデビッド・レーガン(フォード・フュージョン)がタイヤのパンクでストップ。これでイエローコーションが導入され、レースは延長戦の“オーバータイム”となる。
レースは残り2周で再開。このリスタートで2番手につけていたジョンソンは前を走るラーソンを捉えてトップに浮上してファイナルラップに入る。
しかし、その直後、4番手を走行していたタイ・ディロン(シボレーSS)がターン2の立ち上がりでウォールにヒットしてスピン。これに後続のマシンが次々と巻き込まれる多重クラッシュとなってしまう。
これでレースはイエローコーションとなり、そのままチェッカー。ジョンソンが今季3勝目を飾る形となった。2位はラーソン、トヨタ勢最上位は3位のトゥルーエクスJr.だった。
モンスターエナジーNASCARカップ第14戦は6月11日、ペンシルベニア州のポコノ・レースウェイで行われる。