スーパーGTタイヤメーカーテストは6月7日、鈴鹿サーキットで2日目午前の走行が行われ、1日目に続きMOTUL AUTECH GT-Rが1分47秒501というベストタイムをマーク。Epson Modulo NSX-GTが2番手につけた。GT300クラスではGULF NAC PORSCHE 911の1分58秒256がベストとなっている。
1日目の6月6日は晴天に恵まれた鈴鹿サーキットだが、2日目となったこの日は雨模様。早朝こそ雨粒はまばらで、午前9時の走行開始時の東コースの路面はほとんど濡れておらず、各陣営スリックでの走行となった。
そんななか、セッション序盤に1分47秒501という前日を上回るタイムをマークしたMOTUL AUTECH GT-Rがこの午前の最速に。Epson Modulo NSX-GTが1分48秒438で2番手、KEIHIN NSX-GTが1分48秒738で3番手。4番手にカルソニックIMPUL GT-R、そして5番手にMOTUL MUGEN NSX-GTという結果となった。
開始から1時間05分を過ぎたあたりから少しずつ雨粒が大きくなりはじめ、1時間15分過ぎあたりから本降りに。路面は完全にウエットコンディションに転じ、それ以降ウエットでのテストが中心に。その後各車のベストタイムは更新されることはなかった。
今回初めてMOTUL MUGEN NSX-GTをドライブし、注目を集めている09年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンは、この日もMOTUL MUGEN NSX-GTのステアリングを握った。15周ほどを周回しており、一度走行を終え着替えたものの、コンディションがフルウエットになるとともにふたたびレーシングスーツに着替え、ウエットタイヤで走行した。
そんなバトンだが、「時間が足りない」とわずか2日間のメーカーテストのなかでは、スーパーGT特有のトラフィックの処理等の戦い方に十分に慣れることはできなかった様子だ。実戦でどんな戦いができるのかも注目のポイントだろう。
GT300クラスでは、途中積極的に周回を重ねたGULF NAC PORSCHE 911が1分58秒256でベストタイムに。30号車TOYOTA PRIUS apr GTが2番手、グッドスマイル 初音ミク AMGが3番手という結果に。4番手にUPGARAGE BANDOH 86が、5番手にマネパ ランボルギーニ GT3がつけた。