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マクラーレンF1「カナダは不利だが、開発がもたらす向上に期待」

2017年06月07日 06:42  AUTOSPORT web

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2017年F1第6戦モナコGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、今週末のカナダGPの舞台、ジル・ビルヌーブ・サーキットは、マクラーレン・ホンダのパッケージとの相性が悪く、苦しむことになりそうだが、たゆまぬ開発により、向上を果たし、予測がつかないレースでチャンスをつかみ取りたいと語った。

 前戦モナコGPでは、決勝ではストフェル・バンドーンとジェンソン・バトンがともにリタイアに終わり、今季初ポイントを獲得できなかったものの、予選ではふたりともQ3に進出、優れたパフォーマンスを発揮した。

「モナコとインディアナポリスのふたつで戦い、マクラーレンの歴史上、最も忙しいといっていいような週を過ごした。今週末はカナダGPに集中する」とブーリエ。

「モナコでは1ポイントか2ポイント獲得できそうに思えたが、残念ながら実現しなかった。しかし本拠では開発作業を継続しており、これに力を得てカナダに向かうことができる」

「もちろん、フェルナンドの復帰を心から楽しみにしている。ほんの数週間であったが、マクラーレン・ホンダ・アンドレッティでインディ500に挑戦し、素晴らしい成果を上げた。彼と再会するのが楽しみだ。あの極めて印象的なパフォーマンスを褒め称えたい」

「カナダは予想がつかない、エキサイティングなグランプリであることで知られている。“ウォール・オブ・チャンピオンズ”はこれまで多数の一流ドライバーからマシンとプライドを奪ってきた。このサーキットの特性はドライバー、エンジニア、メカニックに、独特のチャレンジを突き付けてくる」

「サーキット・ジル・ビルヌーブは高速で、タイトなシケイン、狭いランオフ、ヘビーブレーキングといった特徴を備えており、全体的に我々のパッケージとの相性はよくはないだろうが、それでも我々は毎戦、有効な開発パーツを持ち込み、全力で戦っている。我々の開発は相関精度が高く、パフォーマンス向上を生み出している」

「まだやるべきことは多く、今回のサーキットはトリッキーで、我々のパッケージが輝きを放つ可能性は高いとはいえない。だが、手にしているものを最大限に活用し、コース上のチャンスをひとつ残らず生かすことを目指して、いつもどおり努力していく」