トロロッソに所属していた元F1ドライバーのジャン-エリック・ベルニュは、WEC世界耐久選手権でLMP1マシンのシートを確保するには、スポーツカーの世界で自分自身を証明しなければならないと語った。
テチータから2016/17のフォーミュラEに参戦しているベルニュ。2017年はこれに加えてCEFCマノーTRSレーシングのLMP2マシンをドライブし、4月のシルバーストン戦でWECデビューを果たしている。
ベルニュはLMP1クラスへのステップアップは計画の一部だと語る。しかし、現在LMP1はポルシェとトヨタがそれぞれ2台のマシンで出場しているだけであり、限られたチャンスを掴むには、この分野での経験をさらに積む必要があることを認めた。
「僕はF1とフォーミュラEで自分の価値を証明した。しかし、スポーツカーレースは明らかに異なるジャンルものだ」とベルニュ。
「LMP1にステップアップするには、ふたたび自身の実力を証明しなければならないが、問題はなにひとつないよ。僕は忍耐強いし、いつかチャンスは訪れると信じている。その時にはステップアップの準備を整えているはずだ」
ベルニュは今シーズン、マノーからLMP2クラスにフル参戦しており、シルバーストンとスパ・フランコルシャンで行われた序盤2戦でそれぞれ6位と7位につけた。6月4日に行われたル・マン公式テストでは、サルトサーキット初走行を果たし、17~18日に開催されるル・マン24時間に向け準備を整えている。
ベルニュはLMP2クラスの印象について「ドライバーのレベルがとても高いね」とコメント。
「腕の良いドライバーと戦うのはいつだってエキサイティングだ。どの選手権だろうが関係ない。注意を怠らず、常にパフォーマンスを発揮しなれけばならない」
「LMP2マシンの乗り心地はとてもよい。すべてのことが乗るたびによくなっているんだ。こうしたレースに参戦できて、とても嬉しいよ」
「このマシンはコーナリングスピードが速く、素晴らしいドライビングを楽しめる。僕はこれまで世界でトップクラスのマシンをドライブしてきたけれど、これも最高に近いマシンだよ」
「あと少しパワーを加えられれば、LMP1マシンに匹敵するだろうね」