メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、レッドブル・レーシングはモナコGPで強さを見せたものの、次のカナダではトップ争いには加わってこないと予想している。
優れた戦略上の判断で、ダニエル・リカルドは長めの第1スティントを走り、ピットストップでボッタスを追い抜き、3位をつかんだ。これにより、モナコGPで今シーズン初めてメルセデスが表彰台から姿を消した。
レッドブルは最近のRB13のアップデートによって徐々にパフォーマンスを向上させているが、ボッタスは、彼らのモナコGPでの強さはコース特性によるもので、次戦からはパワーサーキットが続くため、またしばらくは精彩を欠くことになるのではないかと考えている。
ずっとこのままレッドブルが脅威となり得るかとの問いに対し、ボッタスは、「モナコはとてもユニークなコースなので、(レッドブルが好調だったのは)そのせいだったのではないかと考えている」と答えた。
「(モナコは)ダウンフォースとメカニカルグリップ、それにバンプを乗り越えたり、回頭性の面で優れたマシンを持つことがすべてのコースなんだ」
「カナダは(モナコとは)全く違う。あそこは中速コーナーとシケインをたくさん備えたコースだ」
「レッドブルは遅かれ早かれ戦闘力を高めてくるだろう。彼らは強力なチームだし、とても速いマシンを作ることができるから、侮ってはいけない」
「でも彼らはカナダでは少々手こずることになると思う」
ボッタスは、モナコGPでの表彰台獲得の望みは、タイヤとブレーキ温度の問題によって打ち砕かれてしまったと語った。
「3位獲得が可能だっただけに、がっかりした。レッドブルとリカルドに比べたら、僕たちは本当についてなかったね」
「僕がサインツJr.の背後で詰まって、ブレーキがオーバーヒートしている間に、ダニエルはいいラップタイムを刻み続けた。レッドブルのペースは非常に強力だったから、彼らが挑んでくることは分かっていた」
「彼らはチャンスを見つけて、それをつかんだ。そのために僕たちは数ポイントを失うことになり残念だ」
ボッタスはまた、モナコでの予選結果についても嘆いた。彼は予選でわずか0.045秒差でポールポジションを逃し、3番グリッドにつくことになったのだ。
「あれは僕にとって今までの予選の中でベストのうちのひとつに数えられるアタックラップだった」とボッタス。
「もし0.05秒速ければ、完全に違う日曜日になったのに。でももう終わったことだ。『もし』なんて話はいつだってできる」