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ブランパンGT:スプリント第3戦はアウディがトップ4独占。元F1ドライバー、スティーブンス初優勝

2017年06月05日 13:33  AUTOSPORT web

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WRTの2号車アウディR8 LMSが2017年シーズン初優勝を飾った
ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ第3戦は6月4日、ベルギーのゾルダーサーキットで60分の決勝レースが行われ、Wレーシングチーム(WRT)のウィル・スティーブンス/マーカス・ウィンケルホック組2号車アウディR8 LMSが2017年シーズン
初勝利を挙げた。

 前日に行われた予選および予選レースではロビン・フラインスが駆るWRTの17号車アウディR8 LMSが速さをみせる。

 フラインスはノックアウト予選でポールポジションを獲得すると、同日に行われた予選レースでスチュアート・レオナルドとともにポール・トゥ・ウインを飾り、決勝レースの最上位グリッドを獲得した。

 迎えた決勝レースは、ポールスタートの17号車アウディR8が出遅れ、2番手のAKKA-ASPの90号車メルセデスAMG GT3がトップに浮上する。

 2番手は、3番手グリッドからスタートしたISRの75号車アウディR8、WRTの2号車アウディR8が4番手グリッドから3番手に上がり、17号車アウディR8は4番手に後退してしまう。

 スタートから10分、トップ4台が一団となってトップ争いを展開するなか、首位を走る90号車メルセデスAMGにジャンプスタートのドライブスルーペナルティが課され、75号車アウディR8がラップリーダーとなる。

 スタートから30分、レース折り返しを迎え、トップを争う75号車アウディR8と2号車アウディR8が同時にピットイン。

 このピット対決で首位のISRの作業が若干遅れてタイムロス。一方、2番手につけるWRTは迅速なピット作業で2号車アウディR8を75号車アウディR8よりも先にコースに戻すことに成功した。

 レース後半戦は2号車アウディR8が首位、75号車アウディR8が2番手、ポールスタートの17号車アウディR8が3番手というオーダーで進んでいくが、チェッカーまで残り15分を切ったタイミングで、5番手を争う88号車メルセデスAMGと86号車メルセデスAMGが接触、クラッシュするアクシデントが発生。

 コース上に止まったマシンを回収するため、フルコースイエロー(FCY)が提示されると、その後FCYからセーフティカー(SC)ランに移行した状態でレースが進んでいく。

 チェッカーまで1分を残し、レースはリスタート。ラスト1周の超スプリントバトルとなるが、抜きどころの少ないゾルダーでは先行するマシンをオーバーテイクするのは容易ではなく、上位陣はそのまま順位でチェッカーを受けた。

 このレースは優勝した2号車アウディR8を筆頭にアウディR8勢がトップ4を独占している。
 
 ブランパンGTシリーズ次戦は、エンデュランスカップ第3戦が6月23~24日にフランスのポール・リカール・サーキットで行われる。第3戦ポール・リカールは通常の3時間レースとは異なり、6時間(1000km)のレースだ。