WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているバイコレスは、7月14~16日の第4戦ニュルブルクリンクを最後に、2017年シーズンのフル参戦を取りやめることとなりそうだ。
バイコレスのチームオーナーであるコリン・コレスは、チームの参戦プランは現時点でWECニュルまでしか計画されていないと語っている。
コレスによれば、2017年シーズン後半を欠場する理由は、2018年からLMP1クラスに参入するジネッタやBRエンジニアリング、ペリンといった新勢力が参入すること。
バイコレスとして新チームを迎え撃つべく、チームが走らせるENSO CLM P1/01 ニスモの開発に注力するという。
「(シリーズをプロモートする)ACOフランス西部自動車クラブには、ル・マン24時間前後のレースに出場する計画で、そのあとはテストに集中すると以前から伝えてきた」とコレス。
「(ヨーロッパ圏外で行われる)フライアウェイレースへ出場すると、最悪の場合マシンを積んだ船便は2018年1月まで戻ってこない。我々は小規模運営のチームで、テスト部隊を別途用意するリソースはないんだ」
「2018年にはプライベーターがLMP1クラスに多く出場する。だから、今季はちょっとした“移行期間”といったところだね」
なお、コレスはニュルブルクリンク戦以降のレースについて「出場するかは大会ごとに判断する」として、スポット参戦の可能性は残している。
またバイコレスは2018年シーズンのWECへ2台体制でエントリーすることやカスタマーチームへのシャシー販売について検討を進めているとのこと。
チームは6月4日に行われたル・マンのテストデーに出走。オリバー・ウェブ/ドミニク・クライハイマー/マルコ・ボナノミのドライブで3分28秒701のベストタイムを刻んでいる。