フランスのル・マン、サルトサーキットで行われているル・マン24時間公式テストは6月4日、午後のセッションが行われ、トヨタ7号車TS050ハイブリッドが総合トップタイムをマーク。昨年、ポルシェ919ハイブリッドが記録したポールポジションタイム、3分19秒733を1.5秒以上更新する3分18秒132をマークした。
午前のセッションでトップ3を独占したトヨタ勢は現地14時から始まった午後の走行でも速さをみせた。
7号車トヨタを駆る小林可夢偉は、セッション開始直後に3分18秒319をマークして総合トップに浮上すると、2周後にはこのタイムを0.2秒近く上回る3分18秒132を叩き出した。
総合2番手となったトヨタ8号車は、セバスチャン・ブエミのドライブで3分19秒290を記録。午前に中嶋一貴がマークしたベストタイムを更新している。
また、午前中に総合3番手タイムをマークした9号車トヨタもホセ-マリア・ロペスが自己ベストタイムを0.551秒縮めた。
トヨタに続く形となったポルシェ勢は、アール・バンバーの2号車ポルシェ919ハイブリッドがエンジン交換後に3分21秒512をマークして総合4番手に。
1号車ポルシェは、ニール・ジャニがドライブし、僚機の2号車から0.588秒差の総合5番手となった。
LMP2クラスのトップは午前に引き続き、シグナテック・アルピーヌ・マットムートの35号車アルピーヌA460・ギブソン。ベストタイムは3分28秒146だった。
LMP2クラス内で3分28秒台に入ったのはトップ35号車のネルソン・パンチアティシとクラス2番手につけた24号車オレカ07・ギブソンのジャン-エリック・ベルニュ(CEFCマノーTRSレーシング)のみ。両者の差は0.698秒だ。
平川亮もドライブするGドライブ・レーシングの22号車オレカ07・ギブソンは午前のベストタイムを更新することなくセッションを終え、クラス15番手だった。
LM-GTEプロクラスは、セッション終盤までフレデリック・マコウィッキの91号車ポルシェ911 RSRがクラストップとなっていたが、64号車シボレー・コルベットC7.Rがエンジン交換後にアタックを行い、オリバー・ギャビンが3分54秒701を記録してクラス首位を奪っている。
LM-GTEアマクラスは、元F1ドライバーのペドロ・ラミーが98号車アストンマーチン・バンテージを駆り3分58秒250のトップタイムをマークした。
澤圭太と加藤寛規が所属するクリアウォーター・レーシングは、澤もドライブする60号車フェラーリ488 GTEがクラストップから1.026秒差の9番手。僚機の61号車は加藤のドライブで4分05秒248を記録するも、午前と同様にクラス最後尾となった。
第85回ル・マン24時間は、6月14日にフリー走行と予選、15日に2回の予選、16日にドライバーズパレードが行われ、17日の15時(日本時間22時)に24時間レースのスタートが切られる。