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シュワ、「パリ協定」離脱表明のトランプ大統領を痛烈に批判

2017年06月04日 14:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

シュワ「大統領なら、過去じゃなくて未来を考えろ」
ドナルド・トランプ米大統領が先日、「パリ協定」(気候変動対策の国際的枠組み)から離脱すると発表した。これにアメリカ内外から驚きの声があがっているが、人気アクション俳優で元カリフォルニア州知事でもあるアーノルド・シュワルツェネッガーが火を噴いた。「国に仕える人間として、特に大統領として、国民を守る責任があるだろう」―動画の中でそのように語ったシュワは「クリーンエネルギーのある未来を選んだ方が良い」とも訴え、環境がいかに劣悪かを説明した。これに多くの国民が感激したが、なかには不満の声も…?

ドナルド・トランプ大統領は、パリ協定を離脱すると言っている。私から大統領へのメッセージはこう。大統領の責任のうち一番大事なのは、国民を守ることだ。毎年、大気汚染が原因で命を落とすアメリカ人は20万人もいる。川の半分は汚染され健康に害がある。人々が亡くなっているというのに、何もしない。そんなことはできないはずだ。」
「たったひとりの人間が我々の発展を台無しにすることなどできない。たったひとりの人間が我々のクリーンエネルギー革命を止めることなどできっこない。それに過去に戻ることはできっこないのさ。それができるのは、(ターミネーターである)この私だけだ。」
「大統領、過去を振り返るほうが安易なのは分かる。でもクリーンエネルギーのある未来がどのようなものか。それを知っている人間もいるんだ。それは決して怖いものじゃない。汚れたエネルギーに頼り、ぜんそく、肺気腫、がんの患者が多い未来―そのほうがずっと怖いはずだ。大統領、どうか未来を選んでほしい。」

またアーノルド・シュワルツェネッガーは「偉大なリーダーは過去に戻るような道は選ばない」と言い切り、国のリーダーらに対して活動の開始を期待し、こう呼びかけている。

「我々のクリーンな未来は、コミュニティ、街、そして州における市民運動から始まるんだ。指揮をワシントンD.C.に任せておくわけにはいかない。自分達でやるしかない。」

大統領に良き選択を迫る一方で、他の人々にも動き出せと訴えたシュワ。そんな彼に多くのファンが同意し「シュワが米大統領ならどんなに良いか」といったコメントも書き込んでいるが、なかには「シュワは浮気で家庭を壊したのだから、環境を壊す大統領を責められない」という声もある。

ちなみに大統領選への出馬だが、シュワはアメリカ生まれではないため不可能である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)