6月3日、富士スピードウェイで開催されているポルシェカレラカップ・ジャパン(PCCJ)第5・6戦/ポルシェカレラカップ・アジア(PCCA)第3・4戦のスペシャルゲストとして、6回のル・マン24時間優勝経験をもつジャッキー・イクスが登場し、往年の名車と言えるポルシェ936と956でデモランを行った。
イクスは1970年代にフェラーリをはじめF1で活躍。一方で1960年代からスポーツカー耐久レースで多くの勝利を飾っており、6勝のうち4勝をポルシェで飾っている。今回、そんな“レジェンド”が来日し、なんと1985年のWEC JAPAN以来となる富士スピードウェイでの走行を行った。
PCCJ/PCCAのスペシャルゲストとして富士に登場したイクスは、ジェントルな物腰でピット裏に訪れた多くのファンに対し、ひとりひとりに丁寧にサインに応えると、用意された2台のうち、まずはポルシェ936に乗り込みデモラン。その後956に乗り換え、80年代のレーシングカーらしいエキゾーストノートを響かせ、72歳とはとても思えない走りをみせた。
今回、イクスのデモランのために用意されたマシンは、ポルシェ936-77、956ともにドイツのバイザッハに保管されていた非常に貴重なマシン。特に956はシャシーナンバー『005』という個体で、1983年のWEC富士で実際にイクスがドライブし、2位に入った車両だ。ロスマンズロゴではないが、これは83年ニュルブルクリンクのレース時のカラーリングのため(タバコ広告禁止)で、当時のままの出で立ちとなっていた。
走行を終えたイクスは「多くのファン、そして富士山を目前にしてこの2台のポルシェをドライブすることができて本当に嬉しいよ」と笑顔でデモランを楽しんだ様子だった。このイクスのデモランは、6月4日(日)も14時30分から行われる。