デトロイトのベルアイルパークで開催されているインディカー・シリーズ。2日に2回のプラクティス走行が行われ、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がトップタイムをマーク。インディ500を制した佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、総合7番手で初日を終えている。
インディ500の興奮冷めやらぬままインディカー・シリーズは、中盤戦の初戦となるデトロイトでのダブルヘッダー戦を迎えた。
初日にトップタイムをマークしたのは、インディ500で3回目の2位に終わったカストロネベス。
午前中の走行でグラハム・レイホール(RLLR)に次ぐ2番手だったカストロネベスは、午後のプラクティスで1分15秒1511を記録しレイホールを逆転した。
「今まで初めてレースに勝った時は、いい思い出を持っているものだよ。ベルアイルは、アスファルトとコンクリートが混合しているためか、僕にはとても合っているんだ」
「クルマをうまくセットアップしてコースに出ていくことはとても重要だ。今年もこれを行うことができてうれしいね」とカストロネベス。
現在ランキングトップに立つも2014年のデトロイト戦から約3年勝利から見放されいるカストロネベス。インディ500の雪辱を、そして久しぶりの勝利をこのダブルヘッダーで掴むことができるだろうか?
総合2番手はレイホール。午前中はトップ、午後も2番手と好調な初日を過ごした。
「僕たちが今日やったことを喜んでいるよ。とても競争力があったと思うよ。両方のセッションで最速になりたいと思っていたけど、良い一日になったね」
アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は、3番手のタイムを出すもセッション中盤にターン8でスピンを喫している。
4番手にはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、ミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)が5番手と続いた。
午前中のセッションを12番手で終えた佐藤琢磨は、午後にタイムを更新。総合7番手で調子を上げて初日を終えた。
「生産的な一日でした。ストリートコースに戻ってくるのはいいですね。もちろんスーパースピードウェイとは全然違いますよ。この2、3日は人生の中でもっとも信じられないほどの経験をして、クルマの戻ったことをうれしく思っています」
「最初のセッションは順調に進みましたが、レッドタイヤ(ソフトタイヤ)を試した2度目のセッションは、少しグリップを失ったように感じました。データを調べる必要があるけど、少なくともクルマはポジティブに走れています。明日の予選とレースが楽しみですね」と琢磨はコメント。
インディ500予選で負傷したセバスチャン・ブルデーの代わりにデイル・コイン・レーシングからインディカーデビューを果たしたエステバン・グティエレスは、41周を走行するも最下位に終わった。
3日は、午前中に2グループに分かれて12分の走行で争う予選が行われ、午後に70周のレースが予定されている。