カルロス・サインツJr.は、トロロッソF1のシニアチームであるレッドブルF1へと昇格するチャンスが得られた場合、自分はチームにとって頼れるドライバーになるだろうと語っている。
前戦モナコGPでのサインツJr.は、ルイス・ハミルトンからの激しいプレッシャーに耐えて6位争いに勝利し、そのパフォーマンスを強く印象づけた。
2015年シーズンからトロロッソで参戦しているサインツJr.のシニアチームへの昇格は、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドの契約が2018年末まで伸びたために望み薄となっている。そうした状況にも関わらず、サインツJr.は次のように語った。
「いまやっていることを続けていけば、そのうちにどうなるかがわかるだろう。自分のためにパフォーマンスを追求し続け、レッドブルや周囲の人々に僕が速いということと、いつかは僕に期待できるということを見せていく必要があるんだ」
「うまくいけばそれほど遅くはならないだろう」
サインツJr.は今シーズンこれまでの6戦のうち5戦でポイントを獲得しており、チームメイトのダニール・クビアトの得点が4ポイントにとどまっているのに対し、25ポイントを得ている。今後どれほどの向上が見込めるかとの質問に対しては、以下のように答えている。
「これ以上は難しい。モナコのようなコースでトップ3チームが僕たちに1秒の差をつけている状況では、6位や7位より上を狙うのは非現実的だと思う。他のコースだったら2秒の差だ」
「現時点での僕たちとしては、7位でレースをフィニッシュできれば優勝に値する成績だ。モナコではメルセデスの1台を打ち負かして6位でフィニッシュしたのだから、とても満足しているよ」
マシンから最大限のパフォーマンスを引き出すことができたモナコGPは、「完璧な週末」だったと彼は話す。
「僕たちは、こういったレースを必要としていたんだ。モナコのようなシーズン最高のレースで、毎年、完璧な週末を過ごせるとはかぎらない」
「FP1からずっと満足のいく結果だった。少しずつの積み重ねによって、予選ではペースを掴むことができ、とてもいいラップタイムを出した。そしてレースではひとつのミスもせず、ハミルトンとのギャップをコントロールしながら、明らかに中団グループより前を走れていたんだ」
「自分たちのペースをコントロールできたことは、本当に良かった。モナコは、いつもより少し活躍したいと強く思うサーキットだ。週末の僕たちは、それを叶えることができたよ」