5月28日
チームタイランドにとって4回目のニュルブルクリンク24時間は非常に厳しいレースとなった。レース序盤からマシンのトラブルが続出し、#123、#124ともにピットインを繰り返す。メカニックたちは、相次ぎピット作業に追われ、夜が明けるころには疲労困ぱいしていた。それでも直し、走らせる。
今回は勝つために去年よりもクルマの戦闘力を上げてきたのが裏目に出たようで、特に昨年とは仕様の異なるドライブシャフトが壊れてしまった。
チェッカーフラッグ直前の15時5分、突如雨が降ってきてしまい、路面は次第にドライからウエットに変わっていく。各チームピットに戻りレインタイヤに交換など対応に追われた。終盤間際の雨となり、まさにニュルブルクリンク24時間レースを象徴するようなドラマチックな展開となった。
15時30分、24時間のレースが終了した。チームはみんなで心をひとつにして無事チェッカーを受けることができた。序盤はトップを走りながらもマシントラブルが発生して順位を落としたが最後まで諦めずに戦ったことが完走へとつながった。この大きな経験を生かしてチームタイランドの挑戦は今後も続いていく。
結果
#123 96ラップ クラス8位
#124 95ラップ クラス9位
チーム監督兼ドライバー Suttipong Smittacharth(スティポン・サミタシャ)のコメント
クルマは速くなった。当初の目標だった1周10分を切ることもできたし、マシンのポテンシャルは確実に上がっている。その分、負担がかかってしまいトラブルが続出した。特にドライブシャフトなどのパーツは24時間もたなかった。
来年に向けてはマシンの信頼性を上げるため、すでに新たなパーツ制作に向けて動き始めている。今年のこの悔しさをバネに来年は優勝を狙って頑張る。今年のトラブルを乗り切って、見事に最後までクルマを走らせてくれたスタッフには感謝している。