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MotoGP:KTMのスミス、早い時期のポイント獲得は予想していなかったと語る

2017年06月02日 11:32  AUTOSPORT web

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ブラッドリー・スミス(KTM)
MotoGPクラスに参戦して最初の5レースのうち3レースでポイントを獲得したKTMの記録は、予想していたことではなかったとブラッドリー・スミスは語った。

 オーストリアのバイクメーカーであるKTMは、2017年から6番目のマニュファクチャラーとなったが、ポイント獲得は難しいだろうとスミスは予測していた。

 しかしポル・エスパルガロとスミスの両ライダーは第2戦アルゼンチンGPでそれぞれ14位と15位、第5戦フランスGPでは12位と13位でフィニッシュしてポイントを獲得した。

 スミスは第4戦スペインGPでも2ポイントを獲得しており、シーズン最初の5戦のうち3戦でのポイント獲得は狙っていなかったと質問に答え、次のように語った。

「結果を出すにはもう少しかかるだろうと思っていた」とスミス。

「今年のこのクラスはとても競争が激しい。参戦しているサテライトチームのすべてのマシンがとてつもなく素晴らしい仕事をしているんだ」

「(ヨハン・)ザルコが上位にいるのを見たし、フランスGPでは(ダニロ・)ペトルッチや(スコット・)レディング、それに(ジョナス・)フォルガーも上位にいた」

「そうしたマシンすべてが、今シーズンとても競争力が高くなっている。最高峰クラスに参入して彼らにかなり近づいているということは、僕たちはすでに良いスピードを見せていると思う」

「僕たちがセッション中、定期的にドゥカティやホンダのサテライト勢やアプリリアより上位で走っているというのはいいことだね」

 ポイント獲得は消耗戦も助けになってきたが、スミスはオースティンでの第2戦アメリカGPでエスパルガロのクラッチトラブルを除けば、KTMがこれまでに達成してきた功績に高い信頼性が加わると信じている。

「彼らは素晴らしい仕事をしている。現時点で、うまくいけば信頼性はマシン特有の強みになるよ」

「僕たちはセッションごと、レースごとにコースへ出ていってフィニッシュする。それがこれからも長く続くことを祈っている」

■次の課題はレースペースの改善とポル・エスパルガロ
 フランスGPの土曜日、ウエットコンディションで行われた3度目のフリー走行でのエスパルガロとスミスふたりのタイムに基づき、KTMはフランスGPで初めて予選Q2に進んだ。

 彼らは最終的に予選で8番手と10番手につけたが、スペインGPで導入した新しいエンジンをもってしても、マシンはシングルラップの方がレース距離を走るより調子が良いと感じている。

「このエンジンをどうやってこれらのエレクトロニクスと組み合わせて扱っていくのか理解しようとしているところだ」とエスパルガロは語った。

「僕たちはさらに経験を積んでいて、特にシングルラップでは前よりも競争力が高まった。でも(リヤ)タイヤが磨耗しているときはまだ弱い」

「コーナリングがうまくいかないときがあるし、初めのグリップを失うことがある」

「マシンが振動してラインを外れていってしまうのが分かった。これは影響してくるし時間とエネルギーを無駄にしてしまう」

「エンジンについては大きく前進したから、今度はシャシーでも同じことをする必要がある。シャシーも前進する必要があるからね」