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AKB総選挙速報1位、NGT48 荻野由佳はどんなメンバー? 指原、珠理奈抑えたホープ“苦労の歩み”

2017年06月01日 18:53  リアルサウンド

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 AKB48の通算49枚目のシングル表題曲およびカップリング曲の歌唱メンバーを決める『第9回AKB48選抜総選挙』。速報結果が5月31日に発表され、大きな波乱を呼んでいる。今年で総選挙ラストを宣言している指原莉乃や渡辺麻友をはじめとした有力候補を抑え、5万5061票獲得で速報1位となったのがNGT48の荻野由佳。世間的な知名度も低いメンバーが暫定1位となったことで、大きな番狂わせが起こっているのだ。AKB48をはじめ、アイドルの動向に滅法詳しいライターの渡辺彰浩氏は速報発表をリアルタイムで視聴していた。当日のファンたちの驚きの様子を以下のように話す。


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「AKB48劇場で行われていた速報発表中継をネットで観ていたのですが、3位に指原莉乃さん、2位に松井珠理奈さんが発表された後、『では誰なんだ?』というざわめきが続きました。『NGT48のかとみな(加藤美南)か?』という声も一部であがりましたが、実際1位として発表されたのは荻野由佳さん。本当に誰も予想していなかったし、できなかった展開でした」


 続けて同氏に「荻野はどんなメンバーなのか?」と尋ねたところ、「一言で言うと“苦労人”ですね」との回答が。彼女のこれまでのキャリアについては以下のように解説する。


「AKB48の第14期生オーディションに参加するも落選、その後第15期生オーディションで仮研究生になったことがAKBキャリアのスタートでした。しかし、メンバーへの昇格とはならず任期は終了。2014年には再び1年契約のバイトAKBとしてグループに参加します。またその任期を終えると、2015年に行われた第2回AKBドラフト会議でNGT48に2巡目で選ばれました。ドラフト会議はグループのメンバーたちが新しいメンバーを選ぶ仕組みとなっていて、荻野さんのこれまでの経歴を知っていた北原里英さんが即戦力としてメンバーに選びました」


 NGT48は北原をキャプテンに据え、2017年4月にシングル『青春時計』でメジャーデビュー。グループとしても現在勢いに乗っている。荻野由佳はチームNIIIの副キャプテンを担当。『青春時計』収録曲「出陣」でセンターも務めている期待のメンバーだ。


「昨年の総選挙でランクインしていた北原さんや加藤美南さん、『青春時計』でセンターを務めた中井りかさん、NGTの代表曲『Maxとき315号』のセンター高倉萌香さんなどの注目メンバーがいるなかで、荻野さんもいよいよ日の目を見たというところでしょうか。今回の速報1位を受けて『青春時計』特典映像を見返したところ、荻野さんは個人映像のラストで『グループのトップに立って、笑顔が伝染することを証明したい』とのコメントを残していました。グループのトップはもちろん、AKBグループのトップも夢ではなくなってきましたね」


 昨年の総選挙で荻野は速報91位。しかし、開票日に名前が呼ばれることはなかった。荻野は終了後、指原に舞台裏で「意味ないことなんてないんだから。また来年だよ。来年に向けて頑張ってね」と声をかけてもらったことが大きな支えになったと各所で語っている。そして今年、速報時点で指原を抜くという驚くべき展開を迎えたのだ。


 去年は速報2位の指原莉乃が以降に盛り返し、1位の渡辺麻友を大きく離して結果1位に輝いた。北原里英のように速報50位から12位と大きく順位をあげたメンバーの例もある。速報はあくまで速報、最終結果は当日までわからない。しかし、今年のAKB選抜総選挙は、さらなる大きな波乱を生む気がしてならない。(向原康太)