WRC世界ラリー選手権に参戦しているシトロエンは、第7戦イタリアでスポット起用するアンドレアス・ミケルセンとの長期的な関係の構築を望んでいるようだ。
2016年までフォルクスワーゲンのワークスドライバーとして活躍したミケルセン。2017年は最上位クラスでのシートを獲得できず、シュコダからWRC2クラスに参戦してきた。
そんなミケルセンは6月8~11日に開催される第7戦イタリアでシトロエンに合流。ステファン・ルフェーブルに代わってC3 WRCをドライブし、最上位クラス復帰を果たす。
チームとシトロエンは、今週中にもプライベートテストを実施する予定で、チーム代表のイブ・マトンは「(第7戦イタリアでは)アンドレアス(・ミケルセン)に目標を課していない」とコメント。また、長期的な契約には保有しているマシン台数が障壁になっていると語った。
「彼には一切プレッシャーを与えるつもりはない。純粋に自分のポテンシャルを発揮してもらいたい」とマトン。
「事前テストでマシンに手応えを感じ、大会期間中も改善を続けることができれば、アンドレアスはいい走りをするという確信がある」
「アンドレアスに加入を持ちかけた時、一度限りにするつもりは毛頭なかった。我々のチームに加わるドライバーには長く留まってもらいたい。今のところ(アンドレアスの将来について)どうなるかは分からないがね」
「我々が保有しているマシンの台数が問題をややこしくしている。我々の布陣が固まりつつあるからなおさらだ」
「現時点で言えるのは、我々は一歩ずつ事を進めているということだけだよ」
シトロエンは今季最大4台のC3 WRCを投入。クリス・ミークとクレイグ・ブリーン、ルフェーブル、カリッド・アル-カシミの4名を起用している。
アル-カシミは第6戦ポルトガルが今季初戦となり、シーズンへのフル参戦は行っていないが、チームによれば残りのラウンドには4台のC3 WRCを投入するという。
また、ミケルセンのマネジメント担当者によれば、ミケルセンとシュコダとの契約は限定的なもので、シトロエンが望めばシーズン残りの6戦への参戦は不可能ではないという。
「今回の契約を本当に喜んでいる」とミケルセンは喜びを明かした。
「ラリー界のトップクラスに戻ることは、僕がこれまで待ち続け、探し求めていたものだ。選手権争いの観点では、僕に勝負権はない。だから、僕の目標は2018年に望みをつなげることになる」
「去年、2017年型フォルクスワーゲン・ポロWRCをテストしているし、先日はヒュンダイのi20クーペWRCをドライブした。多少、2017年型マシンでの経験があるから、今はC3 WRCをドライブしたくてたまらないよ」
「そして、もちろん今季残りのラリーでも、(WRC最上位クラスに)留まりたいと思っている」