アタッチメントが繊維商社ヤギの子会社に

　大阪を拠点とする繊維専門商社のヤギが6月1日、アタッチメントの全株式を取得し、子会社化したことを発表した。取得価額は非公表。

　アタッチメントは、デザイナーの熊谷和幸が代表取締役を務め、メンズブランド「アタッチメント（ATTACHMENT）」および「カズユキ クマガイ（KAZUYUKI KUMAGAI）」、ウィメンズブランド「エムエム アタッチメント（M/M ATTACHMENT）」を展開している。代官山や銀座など国内に8店舗の直営店を運営するほか国内外で卸を展開し、2016年5月期末の売上高は8億8100万円。
　ヤギは株式取得の理由について、アタッチメントが持つブランド力とテキスタイルの高い開発力、アパレル販売チャネルの活用による、繊維二次製品部門の事業基盤強化を目的とし、ブランドビジネス推進の足がかりにするとしている。また、ヤギグループの国内外の生産背景や経営資源、生産や販売ルートの共有といったシナジーの創出を目指す。なお同グループのブランドビジネスでは、2014年に「タトラス（TATRAS）」を展開するリープスアンドバウンズを買収しタトラスジャパンとして運営している他、「タカヒロミヤシタザソロイスト.（TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.）」といった複数のファッションブランドおよび企業に出資している。