モナコGPでのセルジオ・ペレスは「酷く危険な動きをした」と、ライバルのダニール・クビアトに非難されているが、フォース・インディアF1チームは、彼は「無謀なドライバーではない」と主張している。
ペレスはレース終盤、新品タイヤを履いて追い上げていたが、9番手争いのさなかでラスカスのイン側に飛び込み、クビアトと衝突した。この事故によりクビアトはレースを終え、ペレスは順位を落として最終的に13位でレースを終えた。
クビアトは激怒し、スチュワードはペレスに10秒のタイムペナルティを科した。しかし彼は完走者の中で最下位だったため、順位に影響はなかった。フォース・インディアはポイント圏外となった走りに失望したものの、ペレスの試みを擁護している。チームCOOのオットマー・サフナウアーは、次のように説明した。
「彼は激しく攻めた走りをしたかもしれないが、無謀ではなかった。彼は大抵、飛び出すように走っていく。(ランス)ストロール、(ジョリオン)パーマー、(ストフェル)バンドーンをオーバーテイクし、クビアトも追い抜こうと試みたのだ」
「彼は(このレースで)おそらく他の誰よりもオーバーテイクをし、4回のうち3回を成功させている」
クビアトの事故についてを具体的にたずねられたサフナウアーは、事故はイン側に大きなスペースを空けていたクビアトが引き起こしたと考えており、以下のように語っている。
「FIAは最近『ドライバーにレースをさせよう』と言っていたと思うが、違っただろうか? それが新しい指示だったはずだ」
「私にしてみれば、あれはレーシングアクシデントだ。スペースはあったのに、狭められてしまったのだ。事故はチェコ(ペレス)のレースをも台無しにしたのだから、罰は十分だろう。なぜトロロッソがそれ以上を求めるのか、理解できない」
「たしかに事故によってクビアトのレースも台無しになったが、あれほどのスペースを残すべきではない。ラスカスは他の誰もがするように、イン側をタイトに塞いで走るべきなんだ。そうすればこんな事故は起きない」
「ファンはこういった場面を見たいのではないか? 私はそう思うし、そう願っている」