エミール・クストリッツァの新作映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』が、9月に東京・有楽町のTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。
これまでに2度にわたって『カンヌ国際映画祭』パルムドールに輝いたほか、『ヴェネチア国際映画祭』銀獅子賞、『ベルリン国際映画祭』銀熊賞を受賞しているエミール・クストリッツァ。『マラドーナ』以来、約9年ぶりの新作となる『オン・ザ・ミルキー・ロード』は、戦時中のある国を舞台に、ミルク運びの男・コスタと謎の美女の愛の逃避行を描いた物語だ。
村の人々に慕われているコスタ役をクストリッツァ自身が演じ、村の英雄ジャガの花嫁になるために現れたヒロイン役をモニカ・ベルッチが演じる。音楽にはクストリッツァの実子で、監督が率いるThe No Smoking Orchestraのメンバーでもあるストリボール・クストリッツァによるバルカンミュージックが使用されている。
なおクストリッツァ監督の初の短編小説集『夫婦の中のよそもの』が6月5日に刊行。爆撃の中で牛乳を運ぶ青年コスタの恋と逃走劇を描いた『蛇に抱かれて』などが収められる。