トロロッソF1チーム代表のフランツ・トストは、モナコGPでフォース・インディアのセルジオ・ペレスがダニール・クビアトに衝突し、クビアトがリタイアする羽目になったことに関し、ペレスに全面的に非があるとして強い不満を示した。
新品のウルトラソフトタイヤを履いたペレスは、残り6周のラスカスでクビアトに追い抜きを仕掛け9番手を狙ったが、2人は接触してしまった。
クビアトは接触の影響でリタイアとなり、「ペレスのアクションは完全にやけくそだった」と怒りを示した。一方のペレスはレースを継続し、最終的に13位でフィニッシュした。
スチュワードが事故を調査した結果、ペレスにはタイムペナルティが科されたが、順位には影響しなかった。また、ペレスのライセンスにはペナルティポイントが加算された。
カルロス・サインツJr.は6位でフィニッシュしており、トロロッソのダブルポイントフィニッシュのチャンスを奪ったペレスの行動に、トストは不満を抱いている。
「この件はチェコ(ペレス)に落ち度がある」とトストは語った。「あの場所であんなドライビングはあり得ない」
「壊れた場所を見てみるがいい。(クビアトのマシンの)サイドポッドの真ん中と、(ペレスのマシンの)左フロントホイールだ」
「落ち度について議論をする必要はない。これは100%チェコの落ち度だからだ。こんなドライビングをすべきではない」
「この事故が起きるまで、(トロロッソは)2台ともポイント圏内を走っていたんだ」
「週末を通して、我々のマシンはとても競争力があり、カルロスは素晴らしいレースを見せ、6位の座を守り切り完走を果たした」
「ダニールもポイント圏内にいた。なのにペレスが彼のレースを終わらせてしまった」
報道陣に対してサインツJr.は、モナコGPではトロロッソのマシンは4番目か5番目に優れているという手応えを感じたと語った。
トストはSTR12のパフォーマンスは「コース特性に依存する」と考えているが、コンストラクターズ選手権5位という、目標とする位置に現在いることを喜んでいる。
「我々にとってはカナダやアゼルバイジャンは難しいものになるかもしれないが、そうした場所でのレースでもポイント圏内に入れるように、エンジニアたちが適したセットアップを見つけるため、懸命に努力している」とトスト。
「(エンジンサプライヤーの)ルノーは常に小規模な開発を続けているから、そのうち成果が出るだろう」
「我々はコンストラクターズ選手権5位につけていて、ウイリアムズを9ポイント上回っている」
「この順位を守るために戦いを続けなければならない。それが我々の目標だ」