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「孫と旅行に行きたい」シニアの本音 リピート希望率は95%!

2017年05月31日 19:34  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「シニアの旅行に関する調査」
多くの祖父母にとって、「孫は目に入れても痛くない」存在である。離れて暮らす孫と過ごせる時間は、きっと特別なものだろう。そんな可愛い孫と旅をする「まご旅行」が、最近ひそかに人気のようだ。今回、株式会社JTBメディアリテーリングが「シニアの旅行に関する調査」を実施したところ、興味深い結果を得られた。

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このアンケートは、孫を持つ50~70代の男女500名を対象に行われたもの。まず「夏に旅行に行くとしたら、誰と行きたいですか?」と質問したところ、1位に輝いたのは互いの「パートナー」。しかし実の息子・娘を抑えて、2番目に多かったのが「孫」で14.2%だった。


では、実際に孫と旅行した経験がある人はどれほどいるのだろうか。すると、「行ったことがある」が43.8%となり、半数にも満たないことが判明した。

そこで「孫と旅行に行ったことがある」と回答した人に対して、「もう一度孫と旅行に行きたいと思いますか?」と質問。なんと「行きたいと思う」人が95.4%と、脅威のリピート希望率である。シニア世代はお孫さんとの旅行にとても満足しているのだろう。


一方「行ったことがない」と答えた人には、「孫と旅行に行きたいと思いますか?」と尋ねると、73.3%が「行きたいと思う」と回答している。とはいえ、「孫を旅行に誘ったことがありますか?」との問いには、65.8%が「誘ったことがない」と答えた。行きたくても、なかなか誘えないのが現状のようだ。


「誘ったことがある」という34.2%の誘い文句を見ると、「『飛行機に乗って沖縄へ行こう』と初めての飛行機に乗ろうと誘った」(富山県・67歳・男性)、「電車が好きなので、新幹線・在来線に乗せた」(東京都・75歳・男性)など、孫が好きな乗り物で誘う人が目立った。誘い方が分からない人は、お孫さんの好きなものやスポットから、旅行に誘ってみるといいかもしれない。

また今回、孫と一緒に行きたい都道府県ランキングも発表されている。1位は沖縄県、2位が北海道と、安定の人気旅行先が入った。ここで注目したいのは、3位の千葉県である。その理由としては、「孫がディズニーのキャラクターが好きなので」(埼玉県・68歳・男性)と、ディズニーランドが大きな魅力となっているようだ。


最後に、孫と一緒に旅行した人は、どのような経験をしているのだろうか。ほっこりエピソードを聞いたところ、次のような回答が寄せられた。

・「海辺の砂浜で波が来るのに驚き、(孫が)自分の足にしがみついてきた」(埼玉県・68歳・男性)

・「孫と京都に行ったとき、初めて舞妓さんを見て『大人になったら舞妓さんになりたい』と言われた」(神奈川県・76歳・女性)

・「当時3歳だった孫に『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』を法隆寺訪問時に教えたら、12歳の現在でもそのときの光景とこの句をよく覚えていると言っていた」(大分県・70歳・男性)

・「別れ際に『帰っちゃダメ』と泣かれた」(京都府・67歳・男性)

もう少しでやってくる夏休み、今年はお孫さんを誘って「まご旅行」に出かけてみては?
(TechinsightJapan編集部 七海香)