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F1モナコGPでのハミルトンの失速にチームトップも困惑。「これが今季最悪であってほしい」

2017年05月31日 14:22  AUTOSPORT web

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後にペースを取り戻したとはいえ、7位が精一杯だったハミルトン
モナコGPの週末におけるルイス・ハミルトンの一貫性に欠けるパフォーマンスは、いまもって謎のままだとメルセデスF1チームのトップ、トト・ウォルフが述べている。

 ハミルトンは木曜日のFP1でトップタイムを記録したが、予選はQ2敗退となった。終盤に起きたストフェル・バンドーンのクラッシュが影響したとはいえ、タイヤを適切な温度域で作動させるという部分で問題を抱えており、このことが痛手となっていた。

 決勝でのハミルトンはピットストップ後にペースを上げ、14番グリッドからスタートしたものの7位まで挽回してフィニッシュ。一方チームメイトのバルテリ・ボッタスは4位でレースを終えている。

 『W08』を「気難しいお姫様」と表現したウォルフは、ハミルトンが決勝で強さを発揮できなかった理由を説明できずにいる。

「マシンに触れずとも、序盤では難しい状態にあるのが見て取れたし、ルイスも気に入らないと話していた。しかしピットストップの後、守りに入った我々のマシンは突如として最速になったのだ」

「フェラーリもその段階ではペースを落としていたと言えるが、我々も同様だった。(レース後に)彼と少し会話を交わしたところ、グリップが戻ってきたのだと言っていた。なぜそうなったかは謎のままだ」

「我々はこの部分を理解する必要がある。なぜならフェラーリは理解しており、そうしたコンディションでもレースができているからだ」

 メルセデスがパフォーマンスに苦しんだ2015年のシンガポールGPのように、今回のモナコGPの結果も一回限りの不調であることをウォルフは願っているが、チャンピオンチームとしてはやるべき仕事が多くあることを認めた。

「我々の目標は、このモナコGPを今シーズンにおける最悪のレースにすることだ。願わくば以前のシンガポールGPのように、例外となってほしい」

「タイヤを適切な温度域にもっていくことが必要だ。我々のマシンは速いが、タイヤとの相性が悪い。その部分について学ぶ必要がある」

「フェラーリのマシンはコースに出れば最初から最後まで一貫したペースで走るし、ふたりのドライバーの競争力は、あるにしろないにしろ等しい状態になる」

「我々の場合、状況はシーズンをとおして様々だ。私はチームのメンバーを信頼している。走行距離を重ね、より多くのデータを集めていけば、さらに理解を深めていけるだろう」

「この先、これ以上に困難な週末に直面するかどうかはわからない。通常は時間が経てば、状況は良くなっていくものだ」