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世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」エアークローゼットと協業を発表

2017年05月30日 18:54  Fashionsnap.com

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セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ 阪根信一 代表取締役社長 Image by: FASHIONSNAP
セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(以下、セブンドリーマーズ)が世界初の全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド(/laundroid)」の展開において、ファッションレンタルサービス「エアークローゼット(airCloset)」を運営するエアークローゼット、ネット接続型家電の企画・開発を手掛ける家電メーカーCerevoの2社と協業することを発表した。発売に先立ち5月30日から限定予約を受け付け、9月下旬から10月初旬にかけて受注を開始する。価格は税別185万円~を想定。

 ランドロイドは画像解析、人工知能、ロボティクスの3つの技術を用いて、衣類の折りたたみからアイテム別・家族別などの仕分けまでを全自動で行う新しい家庭用ロボットで、セブンドリーマーズが2005年から開発を進めてきた。同製品専用アプリでは各衣類の着用回数や時期などを可視化。今年3月にプロトタイプ100台を予約販売した。
 エアークローゼットとの協業では、スタイリストによるファッションコーディネートを受けることができる同社のサービスを活かし、「衣類コンシェルジュ」として機能。具体的には、アプリ内のオンラインクローゼットに登録されている衣服と組み合わせられるアイテムを「エアークローゼット」のサービスを通じて提案し、実際にレンタルもできる。Cerevoとは同社が開発したロボット・デスクライト「ルミジェント(Lumigent)」との連携を進めており、Amazonの音声認識「Alexa」で基本操作を行えるようにするという。
 5月30日に行われた発表会では、新デザインを初披露。これまでの大判ガラスをベースに、インテリアに馴染むように側面に天然木を、操作部分のサークル・インターフェースやインサート・ボックスのハンドル部分にはレザーを採用した。ガラスはホワイト、ブラック、ピュアミラー、ダークミラーの4色を展開する。
 セブンドリーマーズの阪根信一 代表取締役社長は、ランドロイドを「"お助けロボット"だけではなく、衣類と人の関係を築く」ロボットとして、一般家庭にも浸透させていきたい考え。裏返し機能、ボタン留め機能、靴下のペアリングが課題で、たたみ方を選べるようにするなど機能を向上させていく計画だ。昨年4月にはパナソニック、大和ハウス工業とともに合弁会社「セブン・ドリーマーズ・ランドロイド株式会社」を設立しており、今後のビジョンの一つとして、洗濯から折りたたみまでを全自動で行うロボットの開発も視野に入れている。阪根代表は「次に解放する家事は"衣類の整理"。まずは食洗機のような感覚でランドロイドを購入してもらえるように目指したい」と意気込みを語った。国内だけではなくアメリカ、アラブ首長国連邦、サウジアラビアの3カ国でも展開を予定している。
■ランドロイド:公式サイト