マクロミルは5月30日「新社会人の意識調査」を発表した。新入社員の3人に1人は「会社を辞めたい」と思った経験があるという。
調査は、今年4月に新社会人となった全国の22~25歳の会社員および公務員を対象に、5月11日~17日の間に実施。200人から回答を得た。調査は今年で10回目となる。
入社前とのギャップ「残業が多い」「給与が少ない」
今年の新入社員は会社選びにどの点を重視したのか。就職先を選んだポイントを聞くと、「仕事内容」(35%)が10年連続でトップだったが、2016年調査時点と比較して24ポイント減少し、過去10年で最低の割合だった。反対に「経営の安定性」(22%)は前年比で上昇した。
入社前と入社後で会社のイメージにギャップがあったかを聞くと、「ギャップがあった(「大きなギャップがあった」「ややギャップがあった」の合計)は50.5%と2年連続で増加した。感じるギャップの1位は「残業が多い」と「給与が少ない」がともに26.7%。「研修内容が不十分」(22.8%)、「仕事がつまらない」(16.8%)、「有給休暇が取得しづらい」(15.8%)などの項目が続いた。
ギャップを感じ不満を抱え続けるとモチベーションが落ちるものだ。「会社を辞めたいと思った経験の有無」を聞くと、「ある」の回答が35.5%と、およそ3人に1人が会社を辞めたいと思った経験があることがわかった。理由には「仕事がきつい」(31.0%)や「待遇(給与や福利厚生)がよくない」(22.5%)ことなどが挙がっている。
飲み会に参加したくない理由「プライベートを大切にしたい」
「職場がブラック企業ではないか」と感じた経験を聞くと、「ある」の回答率は32.5%だった。「今の会社でハラスメント行為を受けたことがありますか」という問いには、7.5%の人が「ある」と回答しており、早くも職場で何らかのハラスメントを受けている。
最近では若い世代の人が飲み会を嫌うと言われる。新社会人は飲み会についてどう思っているのか。「上司や先輩から飲み会に誘われたら参加したいか」を聞くと、「参加したい」(17.0%)、「なるべく参加したい」(53.0%)と意外にも7割の人が飲み会への参加に意欲を示している。
参加したい理由を見ると、「職場の人間関係を円滑にできるから」(65.0%)が1位。「上司や先輩と親しくなりたいから」(40.7%)、「仕事の上で参考になる話が聞けるから」(39.3%)など、飲み会に行くことで良好な人間関係を構築し、仕事をやりやすくしようという狙いがあるようだ。
反対に参加したくない理由には、「プライベートの時間を大切にしたいから」(63.3%)、「節約したいから」(46.7%)、「仕事とは関係ないと思うから」(33.3%)などの理由が挙がっている。