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F1第6戦モナコGP決勝トップ10ドライバーコメント

2017年05月30日 13:52  AUTOSPORT web

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2017年F1第6戦モナコGP 記者会見
2017年F1第6戦モナコGP決勝トップ10に入ったドライバーたちが、レースを振り返った

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
(Formula1.comのインタビューにおいて、フェラーリでモナコを制した気分を聞かれて)最高の気分だ。夜の間、スタートでどうやったら(ポールポジションの)キミ(・ライコネン)を抜くことができるだろう、と考えていた。実際には(スタートでは)前に出ることができず、がっかりした。でもファーストスティントでは我慢し続けなければならないと分かっていた。リヤタイヤのデグラデーションがひどくなってくるし、バルテリ(・ボッタス)が後ろから近づいてくるし、ファーストスティントはかなりきつかった。でも、ピットが重要なカギになると分かっていた。

 バルテリがピットに入り、キミがそれに反応しなければならないのがはっきりしたので、僕はステイアウトした。最初から、前を走っているマシンが先にピットに入る予定だった。だから僕はステイアウトして、全力で数周を走った。あの時の2、3周は、土曜の予選ラップより出来がよかったと思うよ! そうやってぎりぎりの走りをして、その結果、(ピットからコースに復帰した時に)トップに立てたので、報われた。その後はレースを多少楽にコントロールできた。

(ピット戦略によって勝てたのだと思うかと聞かれ)ピットで勝ったんじゃない。そうは思っていない。使い古したタイヤから、最大限の性能を絞り出した。あの時、バルテリと戦っていた。タイヤが持つ以上は、ステイアウトしても悪いことはない。キミはトラフィックに引っ掛かったり、タイヤのウォームアップに苦労したのだろう。ピットアウトしたら自分がトップだったからびっくりした。
   
 キミが不満に思っていると聞いた。理解できるよ。逆の立場なら、僕もそう思うだろう。でも、最初から、前を走っている方が先にピットに入るという計画で、それが実行されただけのことだ。後に入った方が有利になるなんて、予想できなかった。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=2位
 レースについて感想を聞かれたライコネンは「分からない。僕のレースはあまりうまくいかなかった。それは間違いない。それ以外、僕に言えることはない」と答えた。

「それでも2位だけど、少なくとも僕にとっては大きな価値のある結果ではない」

「最高の気分ではない。でも時にはこういうこともある。本来ならもっとうまくやれたはずだったが、そういう日もある」

 現在ポイントリーダーのベッテルにより多くのポイントを取らせるためにチームが採ったレース戦略であるとの見方もなされているなか、あのタイミングでピットに入ったのはなぜなのかを問われ、ライコネンは「呼ばれて入った。そういうことだ」と答えた。

「当然、彼ら(チーム)にはそうする理由があった。それについて答えられるのは僕ではない」

「マシンを走らせているのは僕なのだから、自分がそうしたければ(ピットに)入ることができる。でも僕らはひとつのチームとして動いている。指示されたこと、それがうまくいくかどうかを信じることができなければ、厄介な状況になる」

「今日、僕らチームはワンツーを達成することを目指し、それを実現した。でも僕に関しては、もっとうまくやれたはずだ」

「まだ全体像は見ていない。分かっているのは自分が2位になったということだけだ」

「チームとしてはワンツーを達成し、それは喜ばしいことだけど、それ以外については、これからミーティングをして、データをすべてチェックするまでは、僕には分からない」


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=3位
 昨日よりはずっとハッピーだよ。今日の展開には文句は言えない。チームに感謝しなければね。

 今日はいいペースを発揮できて最高の気分だった。前が開けた状態で走れたんだ。タイヤはほぼ限界だったと思うけど、とにかくリズムをつかんで、いいタイムを刻むことができた。

 自分のペースがいいことは分かっていた。エンジニアが無線で「ペースがすごくいいぞ。この調子だ!」と言ってくれたので、心強かった。ああいう風に言ってもらえたからこそ、やる気がより一層高まった。仲間たちにお礼を言いたい。

 セーフティカーの後、思わぬことが起きた。(リスタートで)ウォールにタッチしてしまったんだ。ブレーキングを遅らせたりもしていないし、かなり慎重に行ったつもりなんだけど、コーナーに差し掛かった時、「マシンが曲がらない」って思った。そしたらウォールにヒットしたんだ。フロントウイングや何やらを壊してしまったと思ったけど、最終的には問題なかった。 
 
 また表彰台に上れてうれしい。僕もチームも努力が報われるし、これはご褒美のようなものだよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=4位
 モナコでの初の表彰台を逃すことになり辛い気持ちだ。長い週末を通して、懸命に努力したけれど、実現できなかったのでがっかりしている。

 ダニエル(・リカルド)が“フリーエアー”で走っている時に、僕はトラフィックに引っ掛かっており、その影響で表彰台に一歩およばなかった。

 ずっとペースが足りず、僕らにとって困難な週末だった。今週末はフェラーリが強力だった。どういうわけか、彼らのマシンの方が制御しやすそうだった。努力する必要があるね。この週末から学ばなければならない。でもシーズンは長い。今回が僕らにとってシーズン中最悪の週末になることを願おう。カナダではまた状況が変わるはずだよ。

■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位
 ものすごくがっかりしている。順調な週末を過ごし、すべてがうまくいっていたからこそ、取れるはずだった表彰台を取りそこなったように感じる。でもこれがレースということなのだろう。

(前を走るバルテリ・)ボッタスに近づこうと、あらゆる手を尽くした。でも結局のところ僕らのピットストップの時期は早すぎた。もっと遅らせるべきだったんだ。でも決勝が終わった後でそう言うのは簡単だ。

 セーフティカーの後、ソフト寄りのフレッシュタイヤを履いて走ったけれど、今年のマシンは幅広で、前のマシンに接近すると乱気流の影響を受けるから、追い抜きをかけることができない。ここではオーバーテイクのチャンスはほぼなかったよ。今日は77周をトラフィックの中で走ったけど、そんなの楽しくない。プッシュできなかったからね。でも少なくとも完走することはできた。それが今日一番ポジティブな出来事だ。 

■スクーデリア・トロロッソ
カルロス・サインツJr. 決勝=6位
 何て結果だ。何て完璧な週末なんだ! モナコ市街地のグランプリをミスなしに走り切れるなんてことは、そうそうあるものじゃない。それをやってのけたのだから、この瞬間を楽しまなくちゃ!

 プラクティスと昨日の予選セッションではいいラップを走り、今日のレースでは速いマシンに乗るワールドチャンピオンを後ろに抑えて6位でフィニッシュできた。すごくいい気分なのは言うまでもないよ!

 僕らは週末を通じて、他の中段グループのマシンよりも速かった。チームの全員にお礼を言いたい。彼らはすごくいいマシンを僕に用意してくれたんだからね! 今日のレースを本当に楽しめた。これから、僕らチームにふさわしいこの結果をお祝いしよう。カナダGPについて考え始めるのはその後だ! 


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=7位
 7位まで順位を上げることができてものすごくうれしい。ストラテジストは、今日は10位が限界だろうと言っていた。つまり目標を超えたわけだからよかったよ。

 あれほど悲惨な土曜日を過ごし、後方グリッドからスタートしたことを考えれば、6ポイント獲得というのは、まずまずのリカバリーといっていいだろう。今日はオーバーテイクが不可能だった。終盤はカルロス(・サインツ)をなんとか抜こうと頑張ったんだけどね!

 レースが終わった時、無線でチームに「戦いは終わっていない」と話した。それを彼らに分かってほしかった。次のカナダでは深紅のマシンにチャレンジするよ。厳しい戦いをしていくことになるが、今シーズンはまだあと14戦も残っている。

(フェラーリの戦略が結果的にキミ・ライコネンではなくセバスチャン・ベッテルに有利に働いたことについて)フェラーリはナンバーワンドライバーを選んだんだね。それがはっきりわかった。彼らはセバスチャンが最大の結果を得られるように、あらゆる手を尽くしていくつもりだ。

 チームが一方のドライバーの味方をしようと思わない限りは、前を走るマシンが後ろを走るマシンに戦略で抜かれるなんてことは、まず起こらない。つまり状況は明らかだ。

(自分もメルセデスに似たような待遇を求めるかと聞かれ)チームとはそんなことは話したことがないし、その予定もない。バルテリ(・ボッタス)は素晴らしい仕事をしている。今、僕らがどちらかのドライバーを優先すべきだとは思わない。
 
 いつか、ポジショニングの面で重要な問題が出てくるかもしれないけど、逆に僕がバルテリのサポートをしなければならないかもしれない。どうなるか分からないが、とにかく彼ら(フェラーリ)の前にいることが重要だ。そうすれば、今日の彼らのような立場には陥らずに済むからね。

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=8位
 初めて2台ともトップ10でフィニッシュすることができた。それがモナコだから、なおさらうれしい。タフなレースだった。僕らには上位勢についていけるだけのペースはなかった。残念ながら僕らより前では何もアクシデントは起きず、全部僕の後方で起きていた。リタイアが出ても、いつも僕の後ろのマシンだったんだ。

 ルイス(・ハミルトン)はしばらくフリーエアーで走ったことで、その後、ピットストップで僕らの前に出た。

 それでもポイント圏内に2台ともが入れたのは素晴らしいことだ。トラブルに巻き込まれることなく、全力で速く走った。まだまだこれから分析して理解すべき問題はあるけれど、チームとして成長しているのは間違いない。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=9位
 今日はこの結果にも、ポイントを獲得できたことにも、満足している。スタートからブレーキに問題を抱えていて、1周目からこれに対応しなければならなかった。僕のキャリアでこんなことは初めてだったよ!

 終盤にはフレッシュタイヤを履いた(セルジオ・)ペレスが僕をパスしようとしているのが分かった。それで「このポジションを守り切ろう。なんとかポイントを取るんだ」と思った。まさにそうなったんだからうれしいよ。
 
 今日は僕のドライバーとしての経験がポイント獲得に役立ったのは間違いない。すごくハッピーだ。

■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=10位
 僕自身にとってはすごく残念なレースだった。タイヤがパンクしたんだ。それでも2台揃ってポイント圏内でフィニッシュできたのは、チームが本当にいい仕事をしてくれたおかげだ。彼らはこの結果に値するよ。こういった成果を出すことができて僕も満足している。

 僕は1ポイントしか取れなかった。本当ならもっと多くのポイントを取れたはずだ。僕の人生で最もアンラッキーなシーズンを送っているような気すらするが、少なくとも今日は2台揃ってポイントを獲得できたし、この結果を達成したチームを誇りに思う。

 ここはモナコだから、多くのことが起こり得る。諦める理由なんてないし、プッシュし続けるべきだ。今日はそう思って走った。ひたすらプッシュし続けた。