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Team JLOC 2017スーパーGT第3戦オートポリス レースレポート

2017年05月30日 10:42  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

マネパ ランボルギーニ GT3 2017スーパーGT第3戦オートポリス
SUPER GT Rd.3
AUTOPOLIS
RACE REPORT

TEAM JLOC
87号車 ショップチャンネル ランボルギーニ 細川慎弥/佐藤公哉
88号車 マネーパートナーズ ランボルギーニ 織戸学/平峰一貴

公式予選
日付:2017年5月20日(土)
天候:晴れ
予選結果:88号車20位/87号車22位
観客動員数:10,470人

富士の好調から一変、2台ともに20位台に沈む
 昨年の震災中止から復活したオートポリス。熊本エリアの皆様に良いレースを見て頂く為にもより気合を入れて戦いに挑む。

 公式練習から晴天となり路面温度が上がるなか、悪い所が無いにも関わらずタイムが伸びない現象に悩まされた。

 予選は88号車20番手、87号車が22番手と両車ともにQ1敗退。ドライバーは全力でミスの無いアタックだったにも関わらず、第3セクターの登りセクションでのロスが大きく残念な結果となった。

87号車エンジニア 平井成治コメント
 前回レースでバランスの取れたセットアップから、サーキットの特性を考慮したセットアップを施し公式練習を開始。バランスは悪くないのだが思った通りにタイムが出ず、サファリに向けて大幅にセットアップを変更した。

 サファリでのセット変更を基に予選を戦う。バランスは改善され、ドライバーも100%のアタックを行うも、やはりセクター3の登り区間で他車と比べてタイムが伸びず、22番手で予選を終了することとなった。

87号車 細川慎弥コメント
 富士をベースにセットアップを変更してオートポリスへ。走り出しからバランスは悪くないにも関わらずタイムが出ない。特に登り区間のセクター3が遅く厳しい状況だった。

87号車 佐藤公哉コメント
 公式練習から車のセットアップのバランスは悪くなかった。シンプルに車両特性とサーキットのキャラクターが合わずスピードが出ない状態だった。予選は自分がQ1へ出走したが、セットアップのアジャストもいい方向へ行ったがスピードが足りていなかった。

88号車エンジニア 勝俣雅史コメント
 オートポリスはウラカンで初めて走行、データも無く持ち込みセットアップを悩んだ。富士での87号車データを少し参考にして考え、公式練習で様々なセットを試した、バランスの良い所まで来たが最後に少しやりすぎたかもしれない。予選は平峰選手の懇親のアタックだったかQ1敗退。

88号車 織戸学コメント
 前回の富士で大きくマシンセットを外してしまったので、調子の良かった87号車のデータを元に走行開始。ドライバーフィーリングは悪くないが、なぜかタイムが伸びない、それは87も同じだった。

 予選は平峰選手、ベストは尽くしたがやはりスピードが伸びない山の上のサーキットなので気圧の影響が大きいか。

88号車 平峰一貴コメント
 予選は自分が担当したが、Q1突破ならず。正直に言うと自分がQ1に通らないことがとても悔しい。しかも20番手!?っという気持ちだった。精一杯アタックしてこの位置か! と本当に信じられなかった。

決勝レース
日付:2017年5月21日(日)
天候:晴れ
決勝結果:88号車16位/87号車18位
観客動員数:18,200人

全力での戦いかなわずも、次戦に向けて前向きな材料を得る
 決勝日、昨日より日照は少ないが路面温度は50度を超えるコンディション。ウォームアップでは決勝に向けて諦めずに短い時間で新規セットアップを試す。

 決勝レース、開始序盤にセーフティカーが出たことにより戦略をトライできる展開に。2台体制のメリットを活かし監督・2台のエンジニア陣で相談し、それぞれ異なる戦略にてピット作業を行い、また次戦に向けてのデータ収集も兼ねて走行を続けた。

 ドライバー渾身の走行、メカニックの頑張り、エンジニア戦略と全てがミス無く進んだがチームがコントロールできない部分での遅れが致命的となりポジションは上げるも残念な結果に終わった。

87号車エンジニア 平井成治コメント
 ウォームアップ走行ではサーキットの特性上タイヤに厳しいレースになることが予想されるため、レースに向けてタイヤの皮むきを行い、レースセットの確認を行う。

 決勝は昨日の状況で想像はしていたのだが、やはり厳しいものになった。佐藤選手スタート。序盤にセーフティーカーが長時間出たことにより、ピットインを伸ばす車両が多いと考え、ミニマムでのピットイン。細川選手に交代した。

 ドライバーはプッシュして走行してくれたもののペースが上がらず、途中何台かをパスしたが18位でチェッカーとなった。今回は厳しいレースとなってしまったが、時間の無いなか急なセット変更にも対応してくれたメカニックに感謝。

 次回菅生での合同テストに向けての課題も見つかり、更にポテンシャルを上げるヒントも見つけることもできた。次戦までに2回のテストが予定されているので、中盤戦に向けて前向きに準備して行きたい。

87号車 細川慎弥コメント
 決勝は今後のことも考えて敢えてセットアップを変更。決勝もバランスは特別悪くはないもののペースはいまいち。

 プラスに考えると今まで試せなかった方向性を試せたので今後に活きてくると考えている。次のレースまでにテストもあるのでしっかり調整していきたいと思う。

87号車 佐藤公哉コメント
 スタートを担当、パワー不足の面で序盤から厳しい戦いが続いた。気温、路面温度の変化によりセットアップとタイヤチョイスが合わなかったせいか全くグリップも感じられなかった。次へ向けての発見もあったので菅生に向けてより一層強くなって菅生大会へ挑みたい。

88号車エンジニア 勝俣雅史コメント
 スタートは織戸選手。序盤のセーフティーカー導入がありタイヤをセ-ブできたので、20Lapでタイヤ無交換作戦のトライによりピットストップロスを大幅に短縮。平峰選手にロングランでの追い上げを託す。見事、大役を果たし16位にてフィニッシュ。

88号車 織戸学コメント
 スタートは僕が行った。ストレートでおいていかれ簡単に抜かれてしまう。タイヤのバランスは良かったので、APでは禁断のタイヤ無交換で平峰選手へ。

 少しでもピットで前に出る作戦だったが、コース上でのスピードが伸びない。タイヤマネジメントを完遂した平峰選手。

 僕らはやりきったが今回は季節と気温とコースにマシンが合っていなく、非常に残念なレースになってしまった。今回も多くの応援をありがとうございました。

88号車 平峰一貴コメント
 決勝は全くスピードが足りず、ミニマムでピットインとタイヤ無交換作戦でトライした。しかし、ピットで時間を稼ごうとしても前との差は離れる一方。

 走っていて「自分は何でこんなところを走っているのか」と悔しい思いはあったが、「今回は次戦に向けてのデータもしっかり取らなくては」と気持ちを切り替えチェッカーまで車をできる限り良い状態で運ぶ事に集中した。

 結果的には16位。勿論、僕らはこんな結果を望んでない。だから次に向けては方向性を間違わないように準備。皆さん、次戦も引き続き応援宜しくお願いします!

監督コメント
 久しぶりのオートポリス。とても大変な震災であった爪痕が感じられる。25年以前からの、常宿も半分使用できず、ことの重大さを改めて感じました。

 レースは、予選・決勝と過去に無い低たらく、信じられない。敗軍の将、兵を語らず。これから、3回のテストをこなし、挽回に全力を上げます。

 本当に応援して頂いている、スポンサー様、多数のランボルギーニファンの皆さま、不様な結果すみません。

TeamJLOCについて
 1994年にチーム設立、アジアで最も歴史と実績があるランボルギーニチーム。国内外ツーリングカーレースに出場を続け、2006年にはランボルギーニ社として初のルマン24時間出場をTeam JLOCは実現。

 その後もランボルギーニ一筋にてレース参戦。スーパーGT、スーパートロフェオ、ドバイ24時間、セパン12時間などにおいて優勝含む多数の表彰台獲得と実績を積み重ねている。