8月12日から公開されるアニメーション映画『フェリシーと夢のトウシューズ』の日本語吹き替え版声優が発表された。
『最強のふたり』の製作陣が手掛ける初のアニメーション映画となる同作は、19世紀末のフランスを舞台に、施設で暮らしながらバレリーナになることを夢見る少女フェリシーの姿を描く作品。親友のヴィクターと共に施設を抜け出してパリに辿り着いたフェリシーが、元バレリーナのオデットと運命的な出会いを果たし、新しい世界に飛び込むというあらすじだ。オリジナル版ではフェリシー役の声をエル・ファニングが演じている。
吹き替え版でフェリシー役を演じるのは、洋画のアフレコ初挑戦となる土屋太鳳。フェリシーにバレエを教えるオペラ座の掃除婦・オデット役を黒木瞳、フェリシーのライバルとなるカミーユの母親で、オデットの雇い主ル・オー夫人役を夏木マリが演じる。
土屋はアフレコについて「一秒一秒を巻き戻し繰り返すことで少しずつフェリシーと心を近づけ、一体になることを目指しながら演じた」と明かしているほか、自身が芸能界入りした頃に年齢の近い11歳のフェリシーについて「フェリシーと重なる部分もありましたし、私自身が演技の仕事にスタートをきった年齢と近かったことは、本当に嬉しい偶然でした」とコメントしている。
■土屋太鳳のコメント
・洋画のアフレコに初挑戦したことについて
洋画アフレコの日本語には、独特の空気感やリズム感があると思うのです。それは「日本とは違う文化や言語から生まれる動きや表情に対して、日本語をあてるという難しさ」に、たくさんの先輩方が試行錯誤してこられた中で育まれたリズムやテクニックだと思うので、はじめのうちは、その魅力と難しさに圧倒され、打ちのめされていました。一秒一秒を巻き戻し繰り返すことで少しずつフェリシーと心を近づけ、一体になることを目指しながら演じたのですが、現場での演出や指示が本当に分かりやすく、私が抱えていた迷いや悩みを驚きや喜びに替えていただきながら挑戦することが出来ました。本当に感謝しています。
・フェリシーと自身で重なる部分について
フェリシーと重なる部分はありました。私自身が演技の仕事にスタートをきった年齢と近かったことは、本当に嬉しい偶然でした。思春期ならではの気持ちの揺れはフェリシーのほうがずっとお姉さんで、むしろ今の自分と重ね合わせる感じだったのですが、夢に向かっている人、夢が近づいているかもしれない人には、年齢や性別やジャンルに関わらず共感出来る物語ではないかと思います。
アフレコをして気がついたのですが、フェリシーはじめ登場人物の容姿や表情、姿勢、動き方が時間の経過や様々な経験と共に変わってくるんです。細かい変化なのですが「あ、フェリシーたちは大人になろうとしているんだ!」ということが映像から強く伝わってくるので、声もその成長に合わせようと工夫をしました。フェリシーの成長を、声からも感じていただけたら嬉しいです。