5月28日にインディアナポリス・モータースピードウェイで開催されたインディカー・シリーズ第6戦第101回インディ500。史上最多の4勝目を目指したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は勝利した佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)に0.2011秒届かず2位に終わった。
レース残り11周で迎えた最後のリスタートを3番手で迎えたカストロネベスは、残り7周のタイミングで、前を行くマックス・チルトン(チップ・ガナッシ)と琢磨をオーバーテイク。トップに浮上する。
しかし、その2周後、今度は後方から追い上げてきた琢磨に交わされ2番手に後退。トップ争いはレース残り5周でデッドヒートの様相を呈した。
ストレートでイン側をキープする琢磨に対し、カストロネベスは何度かアウト側からオーバーテイクの姿勢をみせるも抜くには至らず。自身3度目の2位に終わり、歴代最多タイ記録に並んだ。
レース後、カストロネベスは「チーム・ペンスキーのみんなは素晴らしい働きをして、勝利まであと少しのところにいた。本当に手が届きそうだったんだ」と語る。
「攻め続けたけど、決勝レースに強力なマシンを用意してきたタクマ(佐藤琢磨)には脱帽する。レースが進むにつれ、彼のパフォーマンスはどんどん向上していった」
「チームスタッフには最高の働きだったと伝えたい。彼らは文字通り、身を粉にして働いてくれたからね」
「今日はあらゆるシチュエーションを経験した。後方を走った時もあれば、数周はラップリーダーになった時もあった。大クラッシュもくぐり抜けたし、(史上最多の)4勝目にも手が届きかけたんだ」