トップへ

構想から10年、杉本博司が手掛ける小田原のランドスケープ「江之浦測候所」今秋開館へ

2017年05月29日 14:44  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

夏至光遥拝100メートルギャラリー Image by: ©小田原文化財団/ Odawara Art Foundation
現代美術作家の杉本博司がファウンダーを務める小田原文化財団が、ランドスケープ「江之浦測候所」を10月9日に開館する。予約・入替制で、7月20日から予約を受け付ける。

 小田原文化財団は、古典演劇から現代演劇までの伝承・普及、古美術品などの保存・公開、現代美術の振興発展に寄与することを目的に2009年に設立。杉本博司が構想した「江之浦測候所」は、箱根外輪山を背にして相模湾が望めるなど自然遺産を持つ小田原市江之浦地区に立地し、神奈川県と小田原市の協力のもと10年の歳月をかけて建設が進められてきた。開発面積は3,000坪で、基本設計・デザイン監修は杉本と榊田倫之によるユニット「新素材研究所」が務めた。
 「江之浦測候所」は美術品鑑賞の為のギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などから構成。それぞれの建築物には各時代の特徴を取り入れ、日本の建築様式および伝統工法を再現した。開館記念展として、長さ100メートルに及ぶギャラリー棟「夏至光遥拝100メートルギャラリー」では杉本の代表作「海景」を展示。また、野外の「石舞台」や「光学硝子舞台」ではさまざまな公演プログラムが予定されている。同財団は「江之浦測候所」の開設・運営を通じて人類とアートの起源に立ち返り、国内外への文化芸術の発信地となる場を目指すという。
■小田原文化財団 江之浦測候所所在地:神奈川県小田原市江之浦362番地1交通案内:最寄駅 JR東海道本線 根府川駅または真鶴駅主要用途:美術館・展示施設及び野外舞台、茶室等建築主:公益財団法人小田原文化財団構想:杉本博司基本設計・デザイン監修:株式会社新素材研究所実施設計・監理:株式会社榊田倫之建築設計事務所施工:鹿島建設株式会社特別支援:ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク)
開館日:木曜日~火曜日 週6日休館日: 水曜日入館方法:完全予約・入替制見学時間:4月~10月 1日3回/10時・13時・16時(約2時間・定員制)     11月~ 3月 1日2回/11時・14時(約2時間・定員制)入館料: 一律 3,000円(税別)    ※団体や前売り他、各種割引制度は実施なし    ※中学生以下の来館不可
公式サイト