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日本人初の偉業を成し遂げた佐藤琢磨、「インディ500制覇は12歳の時から夢見てきたこと」

2017年05月29日 11:42  AUTOSPORT web

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レース後の会見に臨んだ佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)
5月28日、インディアナポリス・モータースピードウェイで行われた第101回インディ500。この伝統ある1戦で日本人初となる勝利を手にした佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が、その喜びを語った。

 レース残り11周で迎えた最後のリスタートを2番手で迎えた琢磨は、残り5周のタイミングで前を走るエリオ・カストロネベスを交わして首位に浮上する。

 その後もカストロネベスが琢磨のオーバーテイクを試みるが、琢磨はその隙を与えず緊迫したトップ争いが繰り広げられた。

 そして迎えたファイナルラップ、ターン1をトップで通過した琢磨は、そのままカストロネベスの追撃を振り切りチェッカー。日本人初の偉業を成し遂げた。

 琢磨はレース後の記者会見で「本当にタフなレースでしたけど、エリオ(・カストロネベス)とはフェアなバトルができました」と残り5周のトップ争いを振り返った。

「本当に最高のレースでしたね。レース残り3周の時点ではどうなるか想像もつきませんでした。エリオが(アウト側から)仕掛けてきてサイド・バイ・サイドになった時は全力で応戦しました」

「過去4年間、このインディカーでの経験を積ませてくれたA.J.フォイトに感謝していますし、最高のチャンスを提供してくれたマイケル・アンドレッティにも感謝しています」

「そして、カーナンバー26を支えてくれたエンジニアやスタッフ、ホンダ、そのほかすべての人たちに感謝の気持ちを伝えたいです。チームの戦略は最高でしたし、チーム全員を誇りに思える勝利でした」

「インディ500を制することは、12歳の時から夢見てきたこと。もちろん、夢見ているだけではダメで、レースを戦う準備を整えなければいけませんが、僕には大きな野心があって、ずっと挑戦を続けてきました」